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平成十九年度 聰子の日記広場たより十号 
 
通算五二五号  二〇〇七年八月八(水)旧水無月二十六日

 熊のこととは・・・・日本に生息するのは北海道のヒグマとそれ以西のツキノワグマの二種だそうです。そのツキノワグマ、の生息地の一つ兵庫県から話がはじまります。
 一九九二年尼崎市立武庫東中学一年の女生徒の理科の自主勉強が発端でした。
がりがりに痩せた熊が射殺され、笑顔のハンターに持ち上げられている新聞記事に添えられた彼女の思いに打たれた理科教師森山ゆり子さんは、『理科だより』に、それを載せました。
 熊はとても臆病な動物です。しかも月ノ輪熊はどんぐりなどの広葉樹の木の実を食べるベジタリアンなのです。たまには蜂蜜を蜂ぐるみ食べてしまうそうですが。
 戦後の拡大造林国家事業で、広葉樹林を伐採し、人間に有用とされる杉や檜のような針葉樹が植樹されました。その結果として熊の食べ物が無く、お腹が空いたあまりに危険を冒して人家近くまでやってきたのです。そして農作物を荒らすから有害獣として射殺されたのです。食べ物さえあれば、人間には近づかないのに。
 また熊の胆嚢は古くから漢方薬として珍重されていますから、ハンターは喜んで射殺してきました。しかし今熊は絶滅寸前なのです。裏の表をご覧ください。
 中学生たちは、熊がかわいそう、助けたいと立ち上がりました。豊かな森を失って滅びようとしているのは、熊だけではなく人間を含めた全生物だと気づいたからです。そして熊を救うためにどうしたらいいのかと猛勉強を始めました。
 森山ゆり子さんの講演テープを聴いたのですが、猛勉強した子どもたちは一部の生徒だけではなく、熊を助けようという心は全校に広がり、その結果この中学は兵庫県トップの学力になったそうです。
 フインランドは学力世界一です。日本もそう悪い成績ではありませんが、確実に違う点があります。日本の子どものほとんどは勉強が.嫌いです。ところがフインランドの子どもは自分のためにするんだと自覚しています。だからテストが無くても自分で勉強します。楽しいからです。武庫東の中学生もきっとそうでしょう。
 兵庫県の植樹祭に両陛下が広葉樹をお手植えされたのは、
この生地たちの訴えの結果です。そして現在日本熊森協会は
愛を行動で示そうと呼びかけます。どうぞ入会してください。