平成十八年度 聰子の日記広場たより26号
 


 通算五一一号  二〇〇七年一月一日(月)陰暦霜月十三日乙未

 新しい年は十干十二支でいえば丁亥(ひのとい)です。
 猪突猛進と言われ、まっすぐにしか走らない、とにかく前へ!の代名詞です。でも、いつもいつも前へ前へでは疲れます。立ち止まりましょう。振り返りましょう。
 先日風邪で二日間家にいたときに、わたしの好きな音楽は何だったかな?青春時代に、どの本に心奪われたんだっけ?と、振り返ってみました。ところがすぐに思い出せないのです。忘れているのです。去年一年の慌ただしさに、心が荒れていたのでしょうか。
 劇団MAMの「二月のともしび」に始まって、「草原の恋」の司会、第五回日記展と日記広場五〇〇回記念、初体験の北九州芸術劇場リーディングセッション、それが終わってほっとしてもう何もないよねと思った朝、三輪俊和さんからの「笑顔の北九州をつくる会」の呼びかけ人要請、さらに代表にと「力は出すもの出せるもの」との羽仁もと子さんの言葉が座右の銘としても、出るのかしらと思ったことでした。
 KITAQFMのラジオ一時間出演も十一月一日にありました。戸畑図書館長であり、市民塾21の代表の伊藤豊仁さんが持たれている「元気シニア玉手箱」です。その準備の時、ふと手に取ったのが大村はまさんの『灯し続けることば』でした。
 教師は大いに尊敬されていい職業です。でも、教師の世界だけで通用する言い訳があるのはおかしい。教師はプロなのだから、こどもが判らないのは教師の責任、熱心結構、いい人当たり前とはっきり仰るはまさんを尊敬しています。
 どれも心を打つ言葉なのですが、「力は使い切ったときに伸びるものです」に励まされました。力をまだ十分出してはいないではないかと、鞭打たれた思いでした。
 でも、そういう思いは日常に紛れて、すぐ忘れます。このおたよりもなかなか書けず、書けない理由を風邪のあとで無理したらいけないと自分を甘やかしていたのです。
 虚栄と打算とかで無理はする必要はないけれど、日記広場を開いているわたしは、
日記広場で子どもたちが、自分の力で何かできるという自信を持ったときの笑顔を見せていただきます。それはそれは素晴らしい笑顔です。こんな幸せ
を独り占めにしてはいけません。おたよりを通じて、みなさんにも
お知らせする。それがわたしの務めです。そう思い返して、これが
書けました。みなさん、読んで下さってありがとうございます。 

ご報告
十一号でお話しした「野間読書推進賞」は
伊藤館長のご尽力をいただきましたが
選外でした。 推薦していただいたことが
ありがたいことです。