平成十八年度
聰子の日記広場たより24号

 通算五〇九号 
 二〇〇六年十一月三十日(木)
          陰暦神無月十日

 又新しいことを知りました。
 とっくに知っている方もおありでしょうが、まあ、聞いてください。
 世界最高峰八八四八メートルはエベレストと覚えていますが、それはインド測量長官だった英国人ジョージ・エベレストが自分の名をつけた、ということです。
 植民地ではない現在、中国領ではチベット語《母なる大地》チョモランマと昔ながらの名前で呼ばれ、ネパール領ではサンスクリット語《世界の頂上》サガルマーターです。
 日本では植村直己さんが一九七〇年に初登頂で有名ですが、単独でしかも二回登頂に成功している登山家が北九州にいます。平尾台の麓のお住まいの山下健夫さんです。一回目の成功は二〇〇〇年。記録では東北地区海外登山研究会での登頂になっていますが、諸費用を浮かすための苦肉の策で、登るときは単独だったそうです。なにしろネパールからでは七五〇万円、中国からでも三〇〇万円の登山料を払わなければなりません。登山に最適の五月に登るためには三月から日本を離れるので、沢山のお金がいります。それ以上に命も危ういのです。鬼神ミヨラングサンマの異名を持つ女神の御意に適わなければ、最適の五月でさえ、朝は零下四十度という山では、死と隣り合わせなのです。
 二九歳でヒマラヤデビューして以来、ずっと温めてきた登頂への夢を五一歳でかなえ、さらに今年の五月にまたもや単独で登頂に成功した山下さんに、インタビューしてきました。「笑顔の北九州市をつくる会」は北九州市長予定候補三輪俊和さんといっしょに「あなたの願いを集めるつどい みんな笑顔の北九州市を!」を十二月五日に開くのですが、推薦人である山下さんが参加できません。映像で激励のメッセージをいただこうと、初のインタビュアーを経験しました。それでいろいろ調べたのでした。
 九州マウンテンガイドサービス山下事務所http://www1.megax.ne.jp/kmgs8850/ は母原にあります。初登頂後に開設し、山岳ガイドをされている山下さんは五七歳という年齢を全く感じさせない、青年の瞳でした。初心者対象の参加費千円「山ちゃん塾」を月二、三回近郊の山々で開き、山歩きの楽しさを伝えているそうです。二回目成功のとき、ミヨラングサンマの「生きて地上に戻り人々に伝えよ。山々を
守り、人々を愛し、争いのない地球を目指せ。人々の安らぎのために
闘い生き続けよ」の声を聞いた山下さんの今後の活動が注目されます。 
  カット むべ(郁子) ゆんたすにて