平成十八年度 聰子の日記広場たより11号
 通算四九六号 
  二〇〇六年六月十四日(水)旧暦皐月十九日


 前号で好機と書きましたが、やはりそのようです。
 戸畑図書館長から「野間読書推進賞」に推薦したいとお声がかかりました。その賞は「読書推進運動に貢献し、讃えらるべき業績をあげながら報われることの少ない個人及び団体」の顕彰を講談社社長野間省一氏の遺志で今年が三十六回目とのことです。 うーん、業績ねぇ、子どもの本を読むのがだいすきなだけで、日記広場が十二年、牧山小図書室支援が三年というだけで何もないのだけれど、日記広場の子がみんな本が好きで心の豊かな子です、と胸を張って言えます。
 この賞は二十万円の賞金つきです。眼の色が変わりましたが、わたしの百倍もなさってる方は全国に沢山です。推薦してくださることが有り難いことです。
 戸畑図書館は昨年春より民営化で、館長になられた伊藤豊仁氏は、まだお若いのですが、お話しすると続々と共通の知人がいて、嬉しくなります。毎月ユニークな企画をなさるのも、豊かな人脈をお持ちだからです。ですから、もう一度繰り返しますが、推薦文を書いてくださる、それだけでもう有り難いことですが、もっと知って頂こうと、この日記広場たよりの一号から四九五号まで揃え、ビデオ一本添えてお渡しました。
 日記広場展にも展示したかったので、好都合な作業でしたが、時間がかかります。古いのを広げてしばし読みふけるから当然です。昔はもっと字数が多くて、だから読みづらいのですが、若かったから出来たことなのでしょう。
 若さと言えば「絵本講師養成講座」の初日講師中川正文さんは八十三歳でニトログリセリン常備されてるのに、お元気なこと。手術は数知れず、「もう会えないかも知れません」といいつつ「時間さえあればなんぼでも話します」と仰る元気さは、、十八歳から絵本で生きてこられたからでしょう。
 そこで『ごろはちだいみょうじん』誕生秘話を。これは三十七年前に関西弁で書かれました。『じごくのそうべえ』とか『ぼちぼちいこか』とか落語ブームの今関西弁の今珍しくはありませんが、その当時では初めてのこと。福音館の子どもの友にあきが生じ「三日で作って」と頼まれたのだそうです。関西弁で考えたのを標準語に直していた中川さんは、ひとつ関西弁で書いてみよか、と出来上がったのです。
関西では不評で、関東では大人気だったとか。何故でしょう。     カット 里芋の小さな葉