平成十七年 聰子の日記広場たより19号
  通算四七四号  二〇〇五年十一月二日(水)太陰暦神無月一日

 前号の終わりに「関係のない関係」と書きましたが、こういうことです。
 三歳までに子どもは抱っこされ、言葉かけされることで、回りの人間と
関係が生まれます。それらが多ければ多いほど豊かな関係が生まれます。
ところが、テレビは抱っこも声かけもしません、唯そこにあるだけですから、
どれだけテレビを見ても関係は生まれないのです。見ていたら大人しいから、
知識を得るから(教育ビデオが売れましたね)と、一人で見させていたから
、電車の中で平気でお化粧する子になるのです。電車の中の他人は関係
のない人たちだから、恥ずかしさとかは感じないのです。「そういう子どもを
作ったのは、わたしたちおとなの責任です」と斎藤さんも言われました。
この言葉は重いです。
 睡眠時間の少ない子どもが増えたことも問題なのです。
 ドイツで日本の子どもの就寝時間が九時半と言ったら「そんなに遅く子ども
を寝せるとは、子どもがどうなってもいいと考えているのですか。こどもはその
家の子であると同時に、人類の子なのです。心も身体も健康にさせなくては!」
と七時半までには子どもを寝させるドイツのお母さん方は怒ったそうです。
 二歳で十時まで起きているのが七割の日本は「滅びます」と斎藤さんは
言われました。
 一九四一年の子どもは外遊びと家の手伝いの時間がどちらも同じく一・五
時間でした。現代東京の小六の子は一日六時間はテレビやパソコン、携帯
などのメディアに向かっているのだそうです。ゲーム中の前頭葉は認知症の
方と同じ動きしかしないのだそうですから、これはとても怖い現実です。
 ピアノが上手になるには?とピアノの名手に訊いたら「物語や詩をたくさん
読むこと。美しい絵を見ること。遊ぶこと」と答えたと斎藤さんは話します。
 物語や詩を読み、絵を眺め、そして遊ぶことで心が豊かになるから、
聴く人の心を打つ(上手な)演奏が出来るのです。見えない心の部分は
、遊びや読書で育っていくのです。絵画教室に行かなくても、親子で美術館
に行って本物を見れば感性が育つと聞いて千春さんは実行しています。
読むだけでなく、物語を作って明日香ちゃんに話しています。嬉しいですねぇ。                                                                    カット       オクラ
                                            夏野菜の