平成十七年 聰子の日記広場たより1号
  通算四五六号      二〇〇五年四月十三日(水)太陰暦弥生五日

 十二日は牧山小学校の入学式でしたが、櫻が咲いています。卒業式に櫻が咲いているのが最近の光景でしたから、近来珍しいことです。温暖化現象とはまた違った気象変動が起こっているのでしょうか。
 昨年の晩冬は暖かくて沢山の櫻の花が咲いたというニュースを聞きました。その櫻は、この春はどうだったのでしょう。咲いたのでしょうか。
 やはり同じ時期、街路樹の辛夷が新しい葉を青々と出したので、どうなるのかしらと案じていましたが、この春どれも真っ白な花を咲かせました。だから、秋に狂い咲きとか称された櫻も、この春もう一度咲いているのでしょう。
 植物は人間よりずっと強いのです。次女次男の入学した小学校の玄関に棕櫚だったか蘇鉄だったか、櫻が寄生しています。幹の中程に鳥が運んだのでしょうか、芽が出て、幹をぐるりと囲むように根付き、花を咲かせています。地面に根を張らなくて生きています。強いなあと感嘆です。
 そんな樹木が人間の勝手で切られます。
 牧山小学校は緑の豊かな学校です。統廃合が進む中、戸畑で一番古い学校になり今年は八十八年を迎えます。九十年には新校舎落成。ただ、同じ敷地に建てるので豊かに茂っている樹木が切られるのではないかととても心配です。人を殺せば殺人なのだから、同じ命の樹木を切ることも同じくらい罪の重いことだとの意見に耳を傾けたいものです。
 素人目ですから根拠はありませんが、牧山小学校の木造校舎はまだまだ充分使えそうです。古いところだけ改築し、車椅子の児童のためのリフトやスロープやエレベーター設置にお金をかけることは出来ないのでしょうか。
 統廃合されて出来た小学校があります。とても可愛らしいのですが、今まであった櫻も何もなくなって、全く木のない小学校です。こんな悲しい環境を作って行政は平気なのでしょうか。学校側は考えなかったのでしょうか。
 緑のない環境では心は落ち着きません。樹木のゆったり  
たっぷりとした命は、子どもを温かくしっかり包みます。
牧山小の子どもたちの豊かな表情がそれを証明しています。