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平成十七年 聰子の日記広場たより28号
  通算四五三号     二〇〇五年二月二三日(水)太陰暦睦月一五日

 オイリュトミーアンサンブル・銀のささ公演「なら梨とり」を見に、福岡南区桧原のこひつじ幼稚園に行ったのは二〇〇二年一〇月のことでした。三七五号に書いていたのを引っ張り出して、二年以上も経ったのかと驚きました。
 十九日人智学・ヴァルドルフ教育を学びたい人のための教員養成準備講座のなかの一般公開講座をこひつじ幼稚園で受講しました。おとぎ話の意味と語り方とか、水絵のワークショップもあるので六講座全部受けたいと締め切り日より以前に申し込んだのですが、直前に定員の一五名に達したのだそうです。でも風邪引きの多い月ですからキャンセルも出るかもしれないという話で、ブロッククレヨンや色鉛筆なども用意していきました。無駄でしたが、人の不幸を当て込むのは気持ちよいものではありません。次回はもっと早く申し込みます。
 講師はジョン・C・マイルズさんです。英国出身で、一九六一年に人智学に出会ってから、英・米・カナダのヴァルドルフ学校でクラス担任(八年間一貫性)を何度もなさった六二歳のがっちりした包容力のある方でした。もちろん英語での講義です。通訳は藤井美智子さん。米国のヴァルドルフ学校にお子さん二人と参加、二〇〇三年からヴァルドルフ幼児教育を日本で実践されている方です。
 生まれて二十一歳までを三つに分ける、つまり三つの七年期がテーマでした。七歳までが善、次の十四歳は美、二十一歳までは真実を求めるのです。真善美の世界です。こういう七年期説はシュタイナー以前にシェークスピアも述べているそうです。善の世界の子どもに接するおとなは「聖職者」のように最善を尽くして良い行いをしなければいけないのです。子どもはこの時期模倣します。おとなは考えることを教えたがるけれど、子どもは先ず「すること」を学び、そのあとから「考える」のです。知識や技術は重要ではありません。自分の意思で「すること」から、この世界に対する畏敬の念と感謝の念を持つようになるのです。素晴らしいことです。                    
 おとなが善い行い、善い感情、善い思想を持ち偽りなく子どもの前に存在することはとても難しいことです。でもそれが子どもの持つ力を伸ばすのには、一番大事です。
                     カット  沈丁花
(中国原産)
    画像が貼れる掲示板にマイルズさんとの写真を載せています。

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