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聰子の日記の広場たより 1号            通算三九五号    
                           

 日記の広場は九年目を迎えました。
 とても不安です。
 今やっていることは、子どもの持っている力を伸ばす手助けになっているのだろうか。このまま続けてもいいのだろうか。どうしてそんな気持ちになるのかなと考えてみると・・・・
 いつも「日記の広場の目的は自分で考える子を育てるのだから、すぐに結果は出ません。十年二十年後です」と言っていました。その十年が目前だからです。形として目に見えるものを期待していたのでしょう。でも力は目には見えません。そして目に見えないものを信じる心が弱くなっています。それは今行われている戦争のせいかもしれません。どういう名目、正義があっても、人が人を殺す戦争が行われているという現実の前に、非力を感じます。けれども、非力であっても、何の役にも立たないかもしれないけれども、祈ることをやめないで続けることが、きっと平和を生み出すと信じます。 
 この一号を書き始めるのにずいぶん時間がかかりました。書き始めても書いては消し、書いては消し・・・・でもこうやって書き進めることで気持ちが前向きになってきています。それで一時しのぎですが「二十年後三十年後」と言うようにします。
 さて、三月末日「オイリュトミー」を経験しました。ムーブの十F、おとな十四人と子どもが二十人くらいでしょうか、はじめに子どもだけ集めてのオイリュトミー。次に子どもがしたのと同じことをおとなだけが集まってしました。指導の田原眞樹子さんの音楽のような言葉にあわせて彼女の動作をそのまま真似ます。広い板敷きの部屋を十四人のおとなが眞樹子先生について回るのです。ゆっくり両手を広げたり、あるいはとんと飛び上がったり、走ったり、宝物を探すこびとになりました。「母(父)と子のオイリュトミー」ですから若い方ばかり。次女も参加しました。わたしは最年長。なんとかついていけたし息も切れませんでした。シュタイナーの身体芸術運動であるオイリュトミーは心と身体を伸びやかにします。
 今回は第一回の試みでした。次回は未定ですが、「日記の広場」では全員参加にしています。子どもたちの目はきらきらし、お母さんたちもとてもいい顔になっていました。目に見えないものを信じる力がつきそうです。心と身体を元気にしてこの一年励みます。どうぞ見守ってください。      

二〇〇三年四月九日(水)陰暦弥生八日  発行人鍬塚聰子

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