2004年4月4日旧暦二月十五日右上方に小さく見える満月
 

九九回 四月二十四日(土)6時より 兼題「映画」
しばらくお待ち下さい。


        九十八回美禄句会平成十六年三月二十八日(土)兼題は「花・石」

特選   選 作者
月代 晴海
佐知子
校門の七分の花見て退職す 卓二
静澄 さと子
一明
沈丁花ますます丸く漬物石 月代
月代さと子
一明静澄
花吹雪十二三歩の石の橋 晴海
佐知子
月代一明
苗木植え一畳分の大平原 静澄
一明 佐知子 櫻咲くふと少年の息づかい さと子
卓二晴海 あっさりと桜の季節父逝けり 佐知子
卓二 柝のひびきまだ耳にあり桜道 月代
佐知子 不器用も取柄のひとつ山桜 一明
晴海 同窓生会えば桜の万華鏡 月代
さと子 長嶋病む田園調布の夕桜 一明


第九十七回美禄句会平成十六年二月二十八日(土)
        兼題は「鳥」

特選   選 作者
月代晴海 一明静澄 鳥雲に入りて混みあう浄土かな さと子
一明 月代 鳥雲に入りて時計は時忘れ 晴海
佐知子 月代 梅にきてコマで動きし目白かな 晴海
佐知子晴海さとこ 同じ方向いて人生鶴帰る 月代
さと子 日月の栞のごとく鳥雲に 一明
卓二 雉哭けり阿蘇連山を寂として 静澄
かいつぶり一小節の繰り返し さと子
卓二月代 うぐいすや香り集めて春を編む 佐知子
晴海 蛙刺し百舌は天下を睥睨す 卓二

           
第九十六回美禄句会句会平成十六年一月三十一日(土)
        兼題は「申・猿」
特選並選              作者     
月静卓さ 檻の猿冬日ひとつを分かち合う        一明
さ佐 猿の目は億万年の雪解水 静澄
一卓 梅一枝猿の奥目と目が合いぬ 月代
佐卓
申の刻春の潮が満ちてくる
さとこ
一卓静 猿廻し自由の長さ紐の丈 晴海
芸をする日近き小猿の日向ぼこ 卓二
猿園をにぎやかにする山茶花 佐知子

第九十五回美禄句会句会点描
十二月句会 二十七日(土)六時〜

                     兼題 クリスマス

特選

晴海
静澄
佐知子
  

一明
        
卓二
月代
聰子
並選     

佐知子・月代・聰子
晴海・卓二
静澄
一明・佐知子・静澄
聰子
佐知子・聰子
晴海・静澄
卓二

                  
   
クリスマス工事現場に北斗星
ミサの灯の揺れて諸人幼かり
捨てきれぬものの重さよ降誕祭 
イブの夜ポインセチアを買うをんな

平和憲法くねくね曲げて降誕祭 
イラクでは今日も死者有りクリスマス 
聖夜の灯水面は恋の墓場かな 
 
クリスマス期間限定句を唸る 

夜泣きそばいつもの時刻クリスマスイブ
今気分ジングルベルに歩をあわす
クリスマス近くて遠い肩胛骨     
作者

一明
聰子
晴海
卓二
晴海
静澄
月代
佐知子
静澄
卓二
一明


第九十四回美禄句会句会点描十一月句会 二十二日(土)六時〜 
                                                  
                     
       兼題 布・恋


特選
       並選                        作者

一明・静澄   月代・聰子   寒菊や洗い上げたる藍の服   佐知子

佐知子     一明・月代  秋草や乱れるこころ籠に盛る   晴海

月代       静澄・聰子  初時雨赤いサテンのお地蔵さん  晴海

      静澄・佐知子・聰子  一途にもなれず余日を昏れさせる  卓二

晴海        佐知子  羽二重の白に愛され秋深む     聰子 

      静澄・月代・聰子  小春日や繊維でつながる京言葉  一明

卓二             許すという心裏腹ルージュ濃く   静澄




  第九十三回美禄句会点描 平成十五年十月二十五日(土) 兼題 月・すすき

特選  並選                       作者      

晴海  静澄さと子     穂薄のお辞儀するとき海見ゆる 一明

静澄  卓二さと子     手折らずに引けば素直な鬼芒  晴海

一明  佐知子       うんうんといやいやいやと糸芒   静澄
         
卓二  さと子       望の月女は原始を通り越し    晴海

    卓二月代さと子   月天心小さき吾の陰を踏む   静澄

    月代静澄佐知子   月待つや座席一つが空いたまま  卓二 

    静澄さと子    魂が楽に抜けたるすすきの穂    佐知子   

    一明さと子    薄原人居ぬリフト往復す      卓二

さと子          芒野や恐ろしくすることがない    月代

月代          一叢の芒が掛かって来いと云う   一明

佐知子         花すすき石はすべて並べ終え    さと子

    
                

第92回美禄句会点描   兼題 紙・果物・手
  特選

 
月代・さと子    秋風や弥勒菩薩の素手素足  卓二
 卓二・晴海    何事もなくて日記に栗ご飯    一明
         朝市の大根はみだす新聞紙   佐知子
         無花果を割って女の五六人   月代
 佐知子     飲み込んだ初秋の光は林檎味   俊
 静澄      「売り家」の薄き張り紙鰯雲    さと子
         栗落ちて地球の裏側にふと気付き 静澄
 俊       餅つきに飽いて紙漉く月うさぎ   晴海
 一明      紙一枚で人動き出す鰯雲    月代


      
 
                
第91回美禄句会点描     兼題「汗」「缶」


     蟹缶や海はうす目をあけている        さとこ

     終い湯に汗を落として女になる        卓二

     コーラの缶夏の終わりを浮いている     月代

     缶ビール一本丁度いい暮し          一明

     汗光る子の胸元に生きボクロ         静澄

     カンカラ缶すねて横むきゃ火星接近     晴海

     死にたいと唄う若人汗だくで          俊

     泣き叫び汗ごと受ける母の腕         佐知子

    
  選んだ人        特選句            作者        

     さとこ      菊芋や缶下駄の音そのあたり       晴海

     卓二      無防備な我が半生や蝦蟇の汗      一明

     月代一明    蟹缶や海はうす目をあけている      さとこ

     静澄      石の上に三年なんて犬の汗        月代

     晴海      汗光る子の胸元に生きボクロ       静澄

     俊       恋人よ夕焼けを缶詰にしよう       さとこ

     佐知子    
 終い湯に汗を落として女になる       卓二



 7月句会  25日 土曜日 7時より
  兼題「海」を含んで五句
     戸畑提灯山笠200年のお祭りの中日でした。すぐ近くで聞こえる鐘や太鼓に気もそぞろでしたが
     お祭りなのでビールやお酒も出て、よく笑った俳句会になりました。早めに切り上げて提灯山を見に行きましたが、      終わったところ。提灯を外すところも見ました。外すと一斉に拍手が!
     
     おまけ:提灯山がぐるっと回る三角公園の浅生通りに近い椰子?びんろうじゅ?の木の一本に
          ゴリラがいるのをご存じですか?
          いったい誰が、どうやって?いつから?
          雨の日も晴れの日も、お祭りの日も・・・・・・
          戸畑図書館近くに来られることがあれば、探してみてください。

 第90回美緑句会7月句会点描  兼題「海」

            
     
  カレンダーに間抜けな海の日が座る      一明

    壜放つ空へつながる海のはし          晴海

    目薬のこぼれて海は深き青          さとこ

    海人(うみんちゅ)のTシャツを干すおんな部屋  静澄

    梅雨の海へ泣きたい鳥が集まりぬ       月代

    礁(いくら)波さんざめく声攫いけり       卓二

    夏鴎声残しては蜃気楼            佐知子

        今回から特選一句を選ぶことにしました。
        
        卓二・月代特選     カレンダーに間抜けな海の日が座る    一明
        晴海特選         目薬のこぼれて海は深き青         さとこ
        一明特選         でで虫の目を碧くしてカスピ海        静澄
        さとこ・佐知子特選    海の泡集めて浜木綿誕生す        晴海   
        静澄特選          いつまでも猫背の猫の夏の海       さとこ



  
    平成15年6月28日(土)
          久しぶりに吟行です。
          若松簡保の宿で一風呂浴び、その場で作ります。楽しいですよ。どうぞ!

          しっとりとした梅雨空の下、簡保の宿の大広間の一角、海岸ではサーファーが鳥のよう・・・
     
            第89回美緑句会6月吟行点描

        梅雨雲やテトラポットは抱きあいて     一明

        夜叉姫という花菖蒲命満開        さとこ

        万緑の中の孤独を誤魔化しぬ       晴海

        神々の透明色に熱帯魚          静澄

        梅雨の海とんびが演歌を運んでくる     月代
    
        集まりて玄海膳に句も並ぶ        左知代


   美禄5月句会点描(88回)  5月23日(金)
       兼題『絵』                          

    母の背はルノアールの丸み日向ぼこ    静澄

    六歌仙絵巻空から黒揚羽           一明

    素描画の時代(とき)埋め尽くす若葉かな  月代

    風光るミロの目を持つ幼児かな        晴海

    大胆に無心に描くこいのぼり          佐知子

    はつなつや絵画展へ行きませう        さとこ

    老いてなほ画を書く心算青葉寒        卓二

    薫風や波とたわむる三味の音         久子                                              

       

    美禄4月句会点描(87回)  4月25日(金)
       兼題『茶』

   茶摘女のおおあくびして凪となる    静澄

   ゆったりと茶葉ひろがりて弥生尽    晴海

   紅茶の午後くすぐったいきんぽうげ   さとこ

   茶の香りはかなき夢と遊びけり     佐知子

   ハーブ茶や春夕焼けはたよりなし    一明

   街角の市場明るし花の雨         月代  



   
 美禄3月句会点描
(第86回)  3月28日(金)蘇芳の花
           兼題 色

       水ぬるみ里山うっすらさくら色     佐知子

       水ぬるむ黄色人種の踵まで      静澄
  

       春の雨錆色の時間が漏れる      さとこ

       ショカッサイうす紫に老いにけり    月代

       つくしんぼ上から下まで大地の子   晴海

       我が系譜絶えるもよろし春の山    一明

       菜飯かな母と歩みし風の音      久子

       黄梅の心残れし永遠の夢       吉之




 美禄句会3月28日即吟兼題 「桜」        
  選んだ人                                作者
   晴・さ           @ 一杯が二杯三杯花の宴         月代   

   櫻・佐・月・久     A 焼きたてのクロワッサンと櫻かな   さとこ

   目           B 桜かな携帯メールに夢中なり      月代

   佐           C つつましくはなやかなるや八重桜    久子

   櫻・久・さ・月     D 青空を突然埋める桜花         晴海

   目・静・晴       E さくらどき秒針のない時計かな     さとこ

   さ           F 美しき幹あり皮あり花はな花      晴海

   静           G 櫻一輪光明皇后の涙かな       さとこ     

   櫻・月・目       H さくら散り葉が出るころが感じいい  佐知子

   静・月・佐・久・晴  I 音もなく櫻散る夜に刃物研ぐ      さとこ

   さ           J 突然に犬走り出す桜かな         月代

   さ・久         K ぷりぷりと桜の皮にうち明ける      静澄

   佐・月・静      L 山櫻咲いてそよそよ笑いけり       さとこ  

   静          M 枝伸ばし裏表ある桜かな         晴海         

   目・櫻・晴     N ため息のもっと向こうに櫻かな      さとこ

   目・櫻・久・月・静 O いさぎよく我が身に変えたし桜かな    佐知子


  :作者以外に目白さんと櫻さんに選をお願いしました。

      *12月句会(第83回)点描  参加者6人

         兼題「野菜」

      抗えど一つにならぬ蓮の穴       月代
    
      大根引く人間嫌いを貫いて       一明

      二拍子に葱を刻めば寺の鐘       静澄

      白菜のおぼれしごとく樽の中       佐知子

      セロリ切るひもじきこころもてあまし   晴海

      芽キャベツの風すばやくて黄昏れる   さとこ