第一〇七回美禄句 平成十六年十二月二十三日(木)六時より
    兼題  黒・白

特選 作者
晴・佐 白長須鯨よ母は元気です さと子
白黒で割り切れぬまま枯薄 佐知子
さ・卓 朝時雨犬一匹が歩く街 静澄
一・静 玄冬や靴の木型の深眠り さと子
さ・一 千両や朝が白紙でやってきた 月代
さ・佐・静 短日や少年は飛ぶ白い靴 晴海
マンションはますます白き師走かな 月代
女王杯左(と)に右(か)く白黒馳けぬける 卓二
熱燗や白黒写真の重きこと 佐知子
晴・月・一 顔のない椅子白々と夜が明ける さと子
日向ぼこ地球の体温いただいて 静澄
藪椿落つ玄冬の土ゆるむ 晴海
月・一・静 白障子貼りて口笛ある余生 佐知子
晴・佐 白か黒か炬燵かかえてサスペンス 月代
一二月白石黒石ひとりなり 一明
白い花運ぶ息子の顔やさし 月代
黒髪や瞬きする間の古暦 晴海
吐く息も掲示板見て凛と立つ 智子

    次回は一月二十二日(土) 兼題は 高・低