九十二回グランパ句会
       二〇〇七年九月三日(月) 旧文月二十二日
特選  選                          作者
    ミ聰藍姫1 心には愛のための磁石あり      ゴン
聰          2 秋の海僕らの物語は続いてる     又太郎
          3 無花果をいっぱい食べて昼飯はいらない 野捨次郎
          4 京の夏石だたみを二人にて       ミルク
          5 アメジストデパート袋盆の路       夏日
           6 震度六灯点す老婆の顔の皺     ホロロ
又姫  星更すしホ虎 7 飛び石の青き蛙と墓参り       由
    蓮      8 指輪なく石を磨いてプロポーズ      桃
    照      9 宝石なんていらないわ心輝く       蓮
    桃賢    10 罪の石放り込めば十三夜       聰子
    美賢    11 石杖の地蔵も旅に秋桜       しいもあ
    次聰夏   12 もう抗らうことのなきアメジスト    更紗
          13 蟋蟀や終の棲家は砂岩なり      賢二
    更照青   14 滝しぶき真珠ちりばめ臓器撃つ   星
    乱す蓮由青夏15 星月夜愛猫の目はエメラルド    藍
星   乱ミ美虎  16 灼熱の石を抱きて夕立を待つ    すゞ
す   ゴ     17 夏の日の匂いガラスのときめきや  乱葉
    ミ更賢   18 すれ違う傘は寡黙の炎天下   ひめ本舗
          19 飛行機や雲の上の青空や       虎血
乱夏  す次賢 20 夏果てる耳に宝石胸に癌        結
   結照由夏 21 行く年月白さるすべりは陽にこぼれ ホロロ
    乱    22 夕立や甲子園の土香ばしい      ゴン 
ゴ   聰桃  22 老いた母風に吹かれる金魚達    又太郎
    美ホ虎 23 蜃気楼モロッコ兵の涙見ゆ      野捨次郎 
      結  24 砂利道を馬車の荷をひく農婦かな   ミルク
          25 エメラルドラケット買って避暑の人   夏日
し         26 石ころをうんと太らせ父よ父よ    聰子
結         27 くるくるとイカ干し車夏日です    しいもあ
蓮   藍桃  28 トパーズを透かして見れば君の笑み  更紗
          29 アメジスト砕け散るごと萩の花      賢二
    もゴ結  30 コンクリ橋花火にちさき身体よせ      星
    ミ美   31 天の川夜空に散らばるダイヤモンド    藍
ミ美  星ゴ  32 運ばれし故郷の波音石と聴く       すゞ
          33 蟻を抱き琥珀は一途博物館        乱葉
更  ゴも又乱し34 夏惜しむ切子グラスに青い波   ひめ本舗
          35 子と遊ぶ夏休みももう終わり        虎血
藍   蓮    36 私と言う原石磨く秋の空         ゴン
          37 果物のなかで梨が一番好きな女   又太郎
    又     38 静けさは轟音となり海燃える   野捨次郎
          39 サファイア美しき海の宝物        ミルク
    もすホ虎  40 蝉しぐれ玉葱切って泣きしぐれ    夏日
          41 踊りたい気持ちはあれどうわの空    我洲
    次し姫   42 やはらかな石もありけり夏霞      聰子 
    青     43 エメラルド響きと色に魅せられて    蓮
    桃     44 薄闇に紅い着物着て六地蔵     由
賢  又照ホ 45 ジリジリジリ烏賊釣り船も寝ています しいもあ
    星由   46 赤黒き影名月を覆いたる       賢二
次   し聰由 47 甘い紅茶にみるくたっぷり雷雨かな ホロロ
桃   又   48 蒼き空ねんねんころり星屑の雨   更紗
    も    49 樹海の石に囲まれ夕涼み       星
         50 宝石を買えばわたしはプリンセス   
         51 秋めく心はガ-ネット          藍
    星藍蓮夏52 泣きぬれて重ねし指の輪石に戻りつ すず
虎         53 夏果てるちいさな乳房を手のひらに  結
          54 迎え火や黄泉比良阪母が越す  ひめ本舗
照         55 法師蝉夏の終わりを告げている    虎血
も青由ホ 藍次更姫
         56 少年は置きどころない熱き石    乱葉
          57 シャワー浴びさっぱりする夏の家    我洲
          58 お盆近く掃除するきれいさっぱり   我洲
         青 59 夏果てる朝やけ空へと風にのる   結
高点句 十二点 少年は置きどころない熱き石 乱葉
      十点 飛び石の青き蛙と墓参り     由
      七点 夏惜しむ切子グラスに青い波 ひめ本舗
          夏果てる耳に宝石胸に癌   結
      六点 星月夜愛猫の目はエメラルド  藍
          運ばれし故郷の波音石と聴く  すゞ
次回は11月5日(月)兼題は「愛・恋」