第八十六回グランパ句会 
     
二〇〇七年三月五日(月)

                   (作者)  特選   選
1 春陽気飛行機雲は空彼方 (ゴン)
2 お多福と武悪の舞う嵐山 (又太郎)
3 月の中、手塚治虫が子供の絵を書いた。(夏日) 聰
4 侘助や明りを灯して待ちましょう(ホロロ)      ゴ・聰・結・盲
5 福知山おおかすみ猫おおあくび (賢二)     ゴ・星・虎・ホ
6 暖かき二月の宵や女泣けり (野捨次郎)     乱・又
7 まっすぐの樹少し歪んだ春の雷(聰子)       夏・ホ
8 寄った酒ひとこと多し料峭の月 (星)
9 音もなく椿の落ちて旅化粧 (しいもあ)       乱・夏・姫・三
10 腸が君を忘れじ熱き酒 (乱葉)           星・次
11 戦士には昼も夜もなく春もなし(虎血)       結
12 こころゆらゆら春の雪 (藍)             乱・姫
13 散歩してスッキリする春の朝 (我洲)
14 我送る美貌の傘やしだれ桃 (姫本舗)
15 春なのか俺はぜんぜん春じゃない(ゴン)     聰・賢
16 お鮨屋でこはだをたのんだひとむかし(又太郎)
17 気になって椿の斑は気付かって(夏日)     又・盲
18 春茜幻の如く人ゆき交う (ホロロ) 夏
19 いっぱいの笑顔と土筆母来たる(賢二)   次・幸・三
20 牡丹散る何をそんなに怒るのか(野捨次郎)     ホ
21 春遅日いつも笑って飲茶 (聰子) 結
22 君待つと泣けどニシンは今だ来ず(星)
23 曲水の宴に渡る彼岸かな(しいもあ)            又
24 鼻孔より未練再び沈丁花(乱葉)            又・次
25 独りきり思い出抱きしめ春来たる(虎血)
26 今年こそ春めく微笑みを(藍)
27 彼岸桜墓ふきする気持ち一新(我洲)
28 菜の花や北へ北への十字軍 (姫本舗)        賢
29 暑いよと起こされ文句梅開花ゴン)
30 春男気嫁さんよろしく (又太郎)
31 松の木のメジロ「あんた何しよるん?」(夏日)
32 陶房より裸足で出てくる浜育ち (ホロロ)
33 連山に春訪れし娘は嫁ぐ(賢二) 虎・三
34 飲み込んだままの陽だまり大伽藍 (野捨次郎)
              又・賢・結・ホ・姫      聰・盲・幸・三
35 捲られて春の遠浅のたよりかな(聰子)  ホ
36 上弦の月に飽くまで春の夢(星) 乱      夏・盲・幸・三
37 重ねきてひと夜の逢瀬ひなの面(しいもあ) 乱・星・次・虎
38 小さき春空気の色に光あり(乱葉) 夏    ゴ・結・姫・幸
39 赤ちゃんは春一番に抱かれてる(虎血)次・幸    
40 蜃気楼私はまだ床の中(藍)  星・夏
41 日の光浴びる喜び春の昼(我洲)
42 もういいかい前に後ろに春の声(姫本舗)  ゴ・賢・虎
43 希典の巨大立像百千鳥(結)
44 希典の左眼の闇や梅の風(結)
45 きみ死んで百合となり咲く夢十夜(結) ゴ・虎
三月の高得点句
     一四点 飲み込んだままの陽だまり大伽藍 野捨次郎
      六点 福知山おおかすみ猫おおあくび  賢二
      六点 上弦の月に飽くまで春の夢   星
      六点 小さき春空気の色に光あり     乱葉
選句  盲:しいもあ三:三輪俊和 幸:三輪幸子
    五月句会七日 兼題「蝶」

お詫び  ホロロさんの特選を書き漏らしています。
      メモが見つからず、申し訳ありません。