第八十一回グランパ句会 二〇〇六年十月二日(月)
                        (作者 ) 特選 選
 1 秋の鳥停戦ラインを越えて飛べ (又太郎)
 2 澪つくし夏のひと夜の灯かりかな (しいもあ)
 3 風呂上がりタバコを買いに月を見る (ゴン)  乱・楽・次
 4 優しさをお日様向ける木槿かな (夏日)
 5 草の花憂い多き日をやりすごし (ホロロ)    淳
 6 ふりむかず白桃むしゃぶる老いの口 (野捨次郎)
 7 月の道ただひとすじに曼珠沙華 (賢二)
 8 月影に文字摺り草のねじれとけ (聰子)
 9 屈託のまるで無いよな円い月 (乱葉)    
10 眠れずに今夜も月と会話する (虎血)
11 待ちわびて水面に揺れり月の船 (姫本舗)     清
12 月蒼し会ひたき人の名を呼びぬ (淳子)   乱・ゴ ミ
13 月あかり影ぼうしして彼岸花 (我洲)        又・乱
14 眼をみるなサルが飛びつく月夜かな (又太郎)
15 ほろほろと秋波ながるる月むこう (しいもあ)    又・夏
16 秋風が一枚多めに着なさいと (ゴン)
17 恰もヒマワリにうずもれて (夏日)         聰・結
18 あかまんま病む娘の顔のしずかなり  (ホロロ) じ・淳
19 満月は独居老人と添い寝する   (野捨次郎)  乱・ゴ
20 ますぶちのダムをしずめて月の秋 (賢二)     乱・ホ
21 有明の月に踵の溶けてゆく (聰子) 暮・ホ 又・楽・し
22 名月や宝くじなど買わんかな (乱葉)
23 薬飲み痛さまぎらし仕事する (虎血)    ゴ・暮
24 ガリバーの影踏み帰る秋夕焼け (姫本舗)
25 ほろ酔いの芙蓉見上げる車椅子 (淳子)  清・結・夏
26 人明く九月の月に影かかる (我洲) 結・暮
27 秋風や夢は消えても明日はある (又太郎) ミ・ゴ・暮・淳
28 五次元の隙間よりあなたを探している (しいもあ) 次・聰
29 秋の空風と光に背伸びする (ゴン)
30 チャランポラン見上げれば白い月 (夏日) 又・ホ
31 喫茶店の朝仕事まずモーツァルト (ホロロ)  次・夏
32 満月と見つめ合う闇に包まれて (野捨次郎) ゴ・聰
33 天空の刃となりて月光る (賢二) 淳
34 十六夜の果てに洗面器はればれ (聰子) 次・楽・結
35 君は今如何にいますや無月なり (乱葉) 楽・清・暮
36 秋の月こっちへおいでと呼んでいる (虎血)
37 笑顔して開く子の手の薄紅葉 (姫本舗) ミ・夏
38 灯親し生命線をじっとみる (淳子) し
39 彼岸入り三日月を見てほっとする (我洲) 清
40 ふららこやあら大火事のお星さま (結)
41 ぼら群れて雷いくつ川の股 (結) ホ
42 藍色の衣をはだけてはなりません (結) 聰・し