第八十回グランパ句会 二〇〇六年九月四日(月)                       
                        (作者)  特選  選
 1 踏み潰す人とゴキブリ痛み分け (もとお)
 2 サビキにアジ子百匹成仏す (又太郎)
 3 梔子は痛みを哀しみに変え匂うなり(野捨次郎)
 4 虐待のニュースが痛い罪無い子 (ゴン)
 5 ふにゃふにゃの足の痛みや月見草 (聰子)      次
 6 金魚鉢孫が手を入れ追い回し (楽竿)          虎
 7 灸花 顔じゃぶじゃぶ朝日射す (夏日)     ホ   聰
 8 秋の海ジャズの流れる終着駅 (ホロロ)        ゴ・虎
 9 秋霖や週末のバー蛾がひとつ (乱葉)         夏
10 この痛み引きずりながら夏は逝く(虎血)
11 夕焼けは台風一過鱗雲    (もとお)
12 赤とんぼ飛べ飛べ真夏のろてん風呂 (又太郎)  ゴ・次・結・ホ
13 黒葡萄若き痛みを忘れたり (野捨次郎)
14 盆踊り懐かしい顔子供連れ (ゴン)           乱
15 またしても星のかたちの痛みかな(聰子)       乱・虎・夏
16 秋刀魚焼くあんたのいたみ分からんよ(楽竿 夏・結
17 蔦万有引力に逆らっている (夏日)       
18 レトロ街キリコの影に迷い込む (ホロロ)        姫
19 夾竹桃表札もあり空き家かな (乱葉)         姫・次
20 夏の午後頭の痛さに起こされる(虎血)
21 朝三時散歩を虫に叱られて (もとお)
22 帆柱や空気はうまいが職はなし(又太郎)      結
23 蚯蚓踏む痛みはむしろこちら側 (野捨次郎 )  夏・ホ
24 夕立だ洗濯物を急いで入れる (ゴン)
25 花火よ懐かしき傷ひろがりぬ (聰子)          乱・ホ
26 サボテンの葉針のいたさ確かなり(楽竿)
27 カベチョロもプロ野球見たいよねえ秋の夜(夏日)  ゴ・姫
28 鳩の産毛よりもやわらかき風の子よ(ホロロ)  
29 盆踊り知らず輪に入る旅人や(乱葉)           次
30 秋近し俺は一体何やってんだ(虎血)           乱
31 秋風にララバイが聞こえてくる (藍)            ゴ
32 暑い体寒い心あじさいの花 (我洲)
33 秋の日にふり注ぎたるいたみかな(結)         虎
34 坊さん盆に来てくれるかけんか別れ(我洲)      夏・ホ
35 パスタくう夕焼けにむかうナプキン(結)     
36 墓参り日の出まぶしい坂おりる(我洲)         結
37 みをまかせ夏の終りを北の国 (結)
   九月高点句
 四点 灸花 顔じゃぶじゃぶ朝日射す     夏日
   赤とんぼ飛べ飛べ真夏のろてん風呂  又太郎
    秋刀魚焼くあんたのいたみ分からんよ   楽竿
   蚯蚓踏む痛みはむしろこちら側    野捨次郎