第七十八回グランパ句会 
二〇〇六年 七月十日(月

                       (作者) 特選      選
 1 花のみがうつつの辛さ忘れさせ(もとお)又・ゴ・清
 2 追憶の忘れな草は揺れている (ゴン)          加奈
 3 閃き輝く氷水      (藍)                 我洲
 4 撒き餌まく何かが潜む黒潮や (又太郎)
 5 君嫁ぐ6月の雨はラブソング (姫本舗)          ま・加・し
 6 猫立って歩くねじり木の花こぼれ (結)          藍・し
 7 乳房に馬頭星雲あるやも知れぬ(野捨次郎)      聰
 8 忘れるわ電車の窓にながせ雨 (しいもあ) 
 9 苦しみを忘れ忘れて花提灯 (ミルク)          も
10 いい日だなぁ初めて見たぞ枇杷の実を(夏日)     ゴ・次
11 忘却の果てこそ命半夏生   (賢二)           ま
12 夏燕チョコレートパンは孤独さ (聰子)          結
13 虐殺を忘れてならじ梅雨もみじ (虎血)         結
14 もういいや歯磨きをする梅雨の午後(乱葉)      も・聰・次
15 向日葵や入れ歯忘れて肉を買う  (もとお)     我 聰
16 梅の雨悲しき怒り強く打て    (ゴン)        清・又
17 ダイエット食事前の心太     (藍)
18 やりたいな皆で浜辺のバーベキュー(又太郎)
19 梅雨晴れ間ひととき愚痴もかくれんぼ(姫本舗)    乱
20 悲しみをそしゃくし歌う子ら炎暑 (結)          又・虎
21 星座凍てタンカー二つに折れしまま(野捨次郎)
22 忘れらる夢ひと恋しきや天の川 (しいもあ) ま・虎  ミ・ゴ・又
23 貴方にも忘れな草をあげましょう (ミルク)        ゴ・ま
24 新月なのに茶柱が立たない (夏日)    結     次
25 遠雷や忘憂物よ濁り酒 (賢二)              乱
26 忘れじの国境線をめくるかな (聰子)            又
27 九条を忘れてならじ夏近し (虎血)             藍・も・ミ
28 想い出や失せ物の出て梅雨晴れ間 (乱葉)
29 鍵盤を弾いてはならぬ夜明け前  (もとお)        ま・加・し
30 日傘さし薄着ヒラヒラマドンナ達 (ゴン)           清
31 忘れるべきは男女の仲      (藍)            我
32 忘れたい悪夢の22年 (又太郎)
33 ちょい悪を勧める妻のサングラス (姫本舗)も      藍・し
34 油の木になってあなたを抱いている (結) 聰
35 夕立の闇廃寺のついに墜つ (野捨次郎)          乱
36 天の川忘却の星いずこなり (しいもあ)   清・ミ・加・我・虎
37 紫陽花が風に呪われ頭振る (ミルク)
38 勿忘草私の過去も忘れたいくさ (夏日)         藍・結・聰
39 錆び釘の忘れたままに夏帽子 (賢二) し       清・乱・虎
40 白雨過ぎ銀の食器を磨きます (聰子)
41 次々と倒れし人の叫びかな (虎血)           結
42 アルバムで確かめている父の日や (乱葉)      我
43 長い年月過ぎ去れば又楽し     (清) ミ
44 過去のこと振り返りまた忘れゆく  (清)         ゴ・ミ・も
45 名前を思い出せば顔を忘れる    (清)