第七十一回グランパ句会 二〇〇五年十二月五日(月)
                      (作者)  特 選    選
 1 輝きに笑みが浮かぶよイチョウの木(ゴン)        さ・ミ
 2 秋の雲久しぶりのJR (夏日)            
 3 干し柿の下がりたる窓髪匂う(しいもあ)          又・ミ・乱
 4 冬眠をささやく熊のぬいぐるみ(子房)            ゴ・又・羅
 5 華やかに散りしボタ山冬紅葉(賢二)             も・羅
 6 あけきらぬ朝に息二つ月ひとつ(楽竿)           藍・ゴ・せ
 7 雪を待つ僕の隣はあたたかい(千尋)           さ・も・又・ミ
 8 届かない思いを流す時雨かな(慈美)            乱・せ・姫 
9 青鷺のりりしき姿冴える朝 (朝夏)             藍
10 寒いのに咲いたイチゴの白さかな(千尋)         我
11 夢をみし未だ見ぬ女と新酒買う(乱葉)
12 運転手の趣味はドライブ霙の夜(もとお)        我
13 朝靄に微かに見える花の園(ミルク)
14 月は西スマトラ沖のクリスマス(聰子)    又      結・も
15 公園で遊び疲れる寒い風(虎血)              姫
16 吐息が白く冬支度(藍)                    ゴ・さ・乱
17 空と木がなく柊は闇を産む(結)  し・さ・賢
18 里の風いろいろいろの落葉掃き(ひめ本舗)        藍・乱
19 俺にもうつ病はあるのか秋(我洲)
20 冬の空スーと見上げ背伸びする(ゴン)     藍 
21 いちも二もさん四もなくて五に熱燗(乱葉)
22 水鳥や永久凍土解けだして(賢二) 
23 窓ガラス息で書いた「愛」さかさ文字(楽竿) せ     し・姫・羅
24 黄金の銀杏の樹キラキラと(ミルク)  
25 ふと見た花好みの女性に似ているな(子房) 羅 
26 母と子が晴れ着の値踏み冬の夜(もとお) 我・ 姫 
27 帰る家誰もいなくて夕日見る(虎血)            賢・結
28 にんげんがいやで冬の日凪いでいる(聰子) 結    楽
29 冬の朝包丁の音澄みわたる(夏日)              も
30 海が鳴るやぶの椿は蛇の山(結)         賢     し・楽
31 ななめどなり半開きの戸気になる秋(我洲)        賢・結
32 縄のれんそっと肩押す冬入り日(姫本舗)
33 師走中旅人帰る土産持ち(ゴン)
34 帰郷する斜面一杯石蕗の花(夏日)            我
35 冬近し掃除洗濯酒少し(乱葉)               賢
36 死は生は國は正しいずわいずわい蟹(聰子)
37 文化祭捨ててはならぬプログラム(もとお)
38 光る瞳の右からぐいうい押し返せ(虎血)     又・結
39 もどかしく返信を待つ霰の夜(ミルク)   
40 息を吸いさぁやるぞと麦を蒔く(楽竿)           ゴ
41 錆びていく鉄塔埋め冬紅葉(賢二)           楽・藍
42 時雨雲我死に向かう同行者(結)            せ
43 会わぬ人世話になりしと書く年賀(姫本舗)       我・ミ・羅
44 今日は落ち着いているかも秋の夕(我洲)        せ
45 倶会一処ともに白髪の柿二つ(しいもあ)         姫
46 冬一番大阪のれんくぐりけり(又太郎)
47 フランスのがすとあるばいたーの革命万歳(又太郎)
48 雪だやるぞあきらめんぞどっからでもかかってこい(又太郎)・も・ゴ
註:倶会一処くえいっしょ。仏語。阿弥陀経に「諸上善人、倶会一処」とあることからでた言葉 
  極楽浄土に生まれたものは、みな一つ所で会うことができるという意。

初投句千尋・慈美・朝夏さんはリハ大一年生。投句ありがとう。