第六十七回グランパ句会 二〇〇五年八月八日(月)
             兼題タオル

(作者)  選んだ人特選

 1 夏まつりタオルハチマキ汗ひかる(ミルク)      清

 2 光浴び朝から蝉は一生懸命(夏日)  

 3 タオルをまいた父がこぎ水しぶき(清)       暮淡

 4 座布団に人を集めし初孫は(糸光)

 5 赤蜻蛉ゆらりゆらりと墓参り(又太郎)       ゴン

 6 六百円純一郎のバスタオル(もとお)

 7 蝉でさえジィジジィージと鳴く(楽竿)

 8 水色のタオル枕の昼寝かな(賢二)        藍・乱

 9 太陽にタオルかざす夏が来た(藍)        楽・ゴ

10 朝陽浴び細胞おはようまだ眠い?(俊)      清・暮

11 ジリジリと樹上会議や蝉の声(花乃家めぞん)

12 まっ白なタオルあなたはいい子です(聰子)      ゴ

13 コンクリの電柱に鳴く僕は蝉(乱葉)

14 君の手のほのかな想い夏休み(虎血)         藍

15 金網にきらめくアサガオ眼にしみる(ミルク)

16 空色のしたたりおちる涙かな(夏日)

17 母が姉さんかぶり畑をたがやす(清)         暮

18 雷鳴に恐さ覚えしはや五十路(糸光)

19 青天の湯煙り立つ九重山(又太郎)

20 にちりんが大きな駅を通り過ぎ(もとお)       清

21 汗をふく初孫抱っこして黄タオル(楽竿)

22 行水の女にそっとバスタオル(賢二)     乱・楽・虎

23 そうせかさないでよ蝉時雨(藍)         ・聰

24 文字で歌う彼女の声は紫だ(俊)         聰・夏

25 カブトムシ樹上王国ファラオかな(めぞん)

26 一切合切ほたるぶくろの憂いかな(聰子)     ・俊

27 皿倉の峰より溢るる雲の滝(乱葉)

28 閃光に消えし命の六十年(虎血)           俊

29 たんざくに夢をたくし天の川(ミルク)

30 「わぁーっしょい!」声張り上げる子よ夏空よ(夏日)ゴ清

31 湯舟につかりタオルで遊ぶ昔話し()         藍

32 我が腹に戻りし魂蝉しぐれ(糸光)      楽・虎・俊

33 斑猫(はんみょう)の飛びかう河原芦戦ぐ(又太郎)

34 朝風呂や詫び状なんか書くものか(もとお)      結

35 ヤモリいてあつく重い空へばりつく(楽竿)  聰・夏・結

36 稲妻や漆黒の海に突き刺さる(賢二)   ・暮・楽・乱

37 夏いっぱいタオルの陽の香り(藍)        ゴ・夏

38 疲れきり木陰いのちの救いかな(俊)

39 父のふるさと蓮の葉に捨てた音(聰子)

40 遠雷の何故か嬉しき午後の蝉(乱葉)

41 本能寺タオルを巻いて火の中へ虎血)

42 すだれかぜ絵手紙にのせて遠きひと(ひめ本舗)  ・俊

43 かなかなが鳴けば悲しきわが家かな(水仙)  虎・夏・乱

44 山かさや群れる男ら乱れ汗(ゴン)          

45 残忍を極めて我等大花火(結)          聰・清

46 カンバスをはみ出し群れる夏の海(ひめ本舗)   楽・俊

47 夏の風雲と自転車セーラー服(ゴン)

48 新聞を読みつくしけり蝉の海(結)        乱・聰

49 半シャツに白旗多し炎天下(ひめ本舗)        結

50 夏の海キラキラどんな夢みてる(ゴン)        虎

51 大夕立しゃぶ切れかかる多弁かな(結)
投句者14名。句会参加は久しぶりの暮淡さんを迎えて9名で少し寂しいグランパ句会です。
発投句花乃家めぞんさんは噺の会じゅげむ大阪本店の若手。