第六十六回グランパ句会 二〇〇五年七月四日(月)
             (作者)     
特選  選  
 1 傘洗う夏の朝日入りこむ(夏日)        ゴ・結・藍
 2 水を飲む人間はゴキブリの敵(もとお)
 3 人恋し金魚育たなくて文やぶれる(我洲)
 4 たなびく稲晴天に骨拾う(又太郎)
 5 枝おろし光さすさす土さわぐ(糸光)      皿・結・俊
 6 心太(ところてん)それ私のクスリです(藍)   乱・賢・俊
 7 MDのバッテリー切れ空をみる(俊)
 8 考える人夥(おびただ)しくて日本海(聰子)
 9 ゆるゆると夜の明けゆきぬ入梅(ついり)かな(乱葉)
ミ・さ
10 さあ行こう虹のかなたに明日がある(虎血)       清 も
11 あじさいは恥らうように雨に咲き(楽竿)      
清・俊
12 夏まっさかり文をつづる友の顔(清)           ミ
13 夏日にて海七色の地球星(ミルク)
14 どれにしようあの人への便箋は(夏日)        
皿・ミ
15 何となく言い負かされて雲の峰(もとお) ミ
16 夏の風邪頭冷やすが文が書けず(我洲)
17 早乙女や田楽する男達(又太郎)
18 母の手に自殺ほう助の文残り(糸光)
19 ゼリー越しに透ける夏(藍)              

20 はじまるの?ちっちゃく触れてく雨に問う(俊)        賢
21 魂の遊び手紙を書くあそび(聰子)
22 遠き日の母のパラソル戸畑の浜(乱葉)       楽・又・結・皿
23 満たされぬ想い真っ赤に空を染め(虎血)      楽・も・藍
24 梅雨の中やるべきことをほたりなげ(楽竿)     さ
25 岩場にてはじきとぶ波しぶき(清)
26 やさしくあじさいの道みれん花(ミルク)       又
27 皿倉山今日は手前に見えている(夏日)
28 なおらない京都大腹三千人(もとお)        賢
29 落とし文ひろいおしゃかさまにささぐ(我洲)     清
30 通風で野菜生活麦酒恋し(又太郎)
31 海猿の心つなぎし吊鐘草(糸光)
32 水中花広い世界を見てみたい(藍)         

33 管理下に負けじと根を張れ街路樹よ(俊)
34 蝸牛とわたくし海に刃向いぬ(聰子)        
楽・乱
35 後悔の送る電文梅雨の夜(乱葉)           ミ
36 雨降ってもうすぐ夏のお祭りだ(虎血)
37 重い山雷が裂きて夏が来る(楽竿)          ゴ
38 水草の浮かぶ湖かえるかな(ミルク)
39 ぬうるりと風のからつゆ又生きた(結)        乱・さ
40 おはようにこにこサクサク夏大根(又次郎)   さ・賢 夏・ゴ・結・藍・俊
41 恋文を渡せず夏の海光る(ゴン)           も・又
42 かたつむりなくてさみしきあじさいの花(水仙)
43 夕立は龍馬のごとく駈けぬける(姫本舗)       清・皿
44 昆虫ら夢幻無限の血吸い舞(結)          花の家めぞん
45 ごぼう削ぎ教わる腰痛む母に(又次郎)     

46 扇風機よあーあー風呂上りだあーあー(ゴン)   
さ・夏
47 冷房をこわごわ入れる蘭の花(水仙)
48 六月の雨に紫陽花帯を解く(ひめ本舗)      

49 汗噴くや明日にむかう豚の檻(結)
50 からつゆや本当に効くのトレドミン(又次郎)
51 梅雨晴れの海に捨てようこの荷物(ゴン)       も・楽・賢
52 南天の蕾の白が目に映える(水仙)        

53 アロハ着てひねもすオヤジぶらぶらり(ひめ本舗)