と き:平成16年5月10日 午後6時半〜8時半まで貸し切り興行 

           
兼題「男」を含む三句出し      

          

     グランパ句会4月5日      

 
五年目記念句会は3月30日(火)八幡西区暮淡亭にて
 
別号射覈(しゃかく)さんの鏝絵のあるお家の屋根裏部屋で13名27句の句会でした。
  和紙に結さんが席題「花」「雨」の句をさらさらと書いていきます。
  春雨の中、風流な句会でした。
  最高点のゴンちゃんに「千の風になって」のコピーを賞品で進呈。お母さんも聴きたがっていたと
  親孝行のゴンちゃんでした。



第四十九回グランパ句会 二〇〇四年二月二日(月)

 1 春来つつなぜ知らないのすぐそこに
 2 晩年は軽し薄氷(うすらい)なまぐさし
 3 骨折し退院してすぐ転ぶ兄
 4 空に青畑に緑春近し
 5 ねえ見えたあなたに咲いた梅の花
 6 亡き人の声が聴きたし冬の夕
 7 あんこうの目 日米帝国主義打倒
 8 わかりあえる日は来ないの木裸

 9 雪の空得したようで眠りつく
10 あるがままあるがままなる雪がふる
11 雪雪雪雪雪雪や銀世界
12 大寒を過ぎて水道管破裂
13 冬の月信じられずに涙かな
14 見惚れている舞い散る雪は風まかせ
15 茜なる 連山を背に 臥龍梅
16 死者に触れ下萌えゆる心世界
17 追憶や 凍れる雪を 踏みしめむ
18 頼りなき 青でありなん 冬の空
19 エエー上がって六百円 映えあるセブンスター八百円
20 吐く息もころころしろし行火抱く
21 男の木女の木あり二月かな
22 冬の夜車に悩む 今日の母
23 寄鍋や人もぐつぐつ雑談し
24 初稽古少年剣士を師と仰ぎ
25 白い息上へ上へと祈りかな
26 ふくらみが呼吸をすると冬茜
27 戦場の骨に一本の芥子の花
28 あなた食ううどんのように食われたい
29 冬の里宿を探してひとり旅
30 もくもくと食べて大寒の放屁かな
31 寒の水目覚めてすぐの二杯かな
32 雪やまずこころ乱れて人の影
33 落ちこぼれ何もいわずに眼は光り
34 秒針の 歩み緩やか 浅き春
35 開花せよ怒り悲しみを土に変え
36 陽光を あびし鳥居に春やどる
37 冬の空 それなりにある 暗さかな
38 毎日が日曜の 月月火火木金金
39 雪降るや面倒な事になってきた
40 如月や空一枚が薄れゆく
41 夜の道車にはいった鳥4羽
42 むきかけの炬燵(こたつ)の上に赤や黄
43 冬空に走る友みる松葉杖
44 生きること考えもせず生きている
45 この両の目に注ぎ込め冬の青
46 感性を束ねて燃やし雪積もる
47 一年の涙を洗うややこしや
48 冬空に亡き友の星輝いて
49 バス遅れ突風目にしむ積もる雪
50 こがらしや不屈の魂もえろもえろ
51 紅をひき ひとり待つ身や 春の風
52 衝動は雪崩になりて種を奪う
53 外灯に まとわりふくらむ 雪の精
54 雲一つ 真正直(まっしょうじき)に 寒の空
55 海にカバ 木菟馬鹿ね 大寒の屁にこそ死ぬなめ

  56 行商の母の姿や折尾駅

 


第四十八回グランパ句会結果 二〇〇四年一月十九日(月)

選者                             作者     
         1 宿命を受け入れて生きて終着駅      又太郎
 又さ     2 母なめくぢ子なめくぢと這いにけり     もとお
          3 そうじする小春日和のひだまりに    我洲
    又     4 鐘の音の耳に残りし初湯かな      暮淡
    虎     5 巨大なる雲の浮かびし冬の空      ひろし
   も香     6 戻りたる賀状にはなすことのあり    賢二
          7 ひたすらに琺瑯質な一月二月      さとこ
          8 新たなる垣 (まがき)しつらうお初釜   盲蛙
   か風     9 リセットのできぬゲームに入る冬     香華
    ミ    10 去る人のはかなさ故に日記初       藍
         11 現実を逃げるな斗(たたか)え銀杏散る  かすみ
    ひ    12 それぞれにかたちをかえて 雪の華    天命
風賢結ひ    13 カラフルに風が吹きぬけ年あける     ゴン
   我    14 はずむ声 家庭円満 皆えびす       ゴン父
   虎さ    15 焼けた野は広い元旦の少年兵       結
         16 群青や星の名前をつぶやきて        伸子
    乱    17 青空に柿の赤さが天を刺す        すいせん
         18 白木蓮落葉をおえて蕾(つぼみ)充つ   はじめ
         19 竹やぶに雀さえずる冬時雨         桔梗
         20 真夜中の月よ孤独を解き放ち       せい
   か暮    21 初春に 幸多かれと 手を広げ       虎血
    ミ     22 とんでいる鳩になりたい今のぼく      風魔
          23 煩悩を抱きかかえ年のあく         乱葉
   も     24 お兄さん暴走しても寒いんじゃないか   又太郎
   結ひ    25 嘘つきは人間の始まり年の暮れ      もとお
          26 年賀状なつかしさ深まるふいに来る     我洲
          27 霜柱誓いを更に踏みしめる          暮淡
乱虎もミ我又さ 28 一杯の水のうまさか生きて冬         ひろし
          29 古里の駅にさかりの寒牡丹          賢二
          30 冬眠の蛇は件(くだん)の匂いかな      さとこ
   乱ゴ    31 寝息たてからめる足と除夜の鐘        香華
   我     32 去年今年迷いを捨てて今ここに         藍
   結     33 薬飲み性格変えて年のくれ           かすみ
   暮     34 風が吹き枯木が泣いている町で        天命
         35 ためらうな今更のこと冬の波           ゴン
      か  36 初あかり自分の人生大切に           ゴン父
   暮ひ香  37 じっとして じっとして見えるだろう ねっ     結
     剛風  38 オーロラに喰われる夢や十号線        伸子
         39 しなやかにコスモスつよし空を舞う       はじめ
    暮ミ 40 冬至の湯 大きな夢のひとりうた         すいせん
         41 もう見たくない感じたくない聞きたくない     せい
       ゴ 42 死者の数星の数ほど血色冬           虎血
       ゴ 43 君の住む彼方を背にして鐘をつく        乱葉
       又 44 ビリヤード突いた先には穴がない        風魔
       剛 45 交番は景観悪し冬の町              もとお
      か我 46 父母(ちちはは)の笑みに安堵し初暦     暮淡
         47 良し悪しと生きてたことの初暦          我洲
       賢 48 洞海わんイルカがボラをねらってる       又太郎
  剛風賢も 50 色一つ 落として見せる冬田かな         ひろし
         51 風花へ団欒といふ地平線             さとこ
      香 52 初空に放つ想いは無限大             藍
      ひゴ 53 風に舞う初雪とかす君の声            香華
      我ゴ 54 恋人と二人でみたい雪の華            天命
      香 55 悲しみのひとみの中の青い冬           ゴン
          56 冬茜やさしさはきっと強さだな          かすみ
      さ  57 殺りくを進めて冬の時雨哉           結
   結乱又さ  58 はらわたに女唄ありうつの宵          伸子
          59 面接后心離れぬ面接官             せい
     剛我賢  60 何もかも子らに任せて年くれる         すいせん
      風    61 年明けて海を渡りて兵となる          虎血
           62 正月や同級生はガキとなる            乱葉
      虎    63 冬の空見上げてみれば星がある        風


 

    第四十七回グランパ句会結果
         二〇〇三年十二月八日(月)

ひ結ミ
香瀬

 ミ


 ひ瀬







ひ結又さ

ミ又

 賢香


風ミ又



虎賢
乱瀬
結もさ

虎結さ


 虎

虎賢さ
 乱



 賢
 風乱

 風


風香瀬


ひ結


ミ又
虎乱

もさ




1 冬ざれの朝に君への文を書き
2 去りし人の温もり探すポケットか
3 嬉しや 食欲の秋 お別れよ
4 厳寒に サイフしまる 年の瀬か
5 昨日きた 道とは 思えぬ 冬の道
6 ビール飲みて窓の向うは紅葉燃ゆ
7 晴れわたる赤き秋なり血の匂い
8 朝日あび光る我が身は露しずく 
9 いちょうの葉車とおってヒラヒラと 
10 空缶や人が蹴ったか北風か  
11 無音闇荒波に惹かれ抱かれて
12 工事止み冬の小鳥が帰りくる
13 小春日和母はせっせとフトン干し
14 風が泣く木枯らしが泣き叫ぶ
15 そのまんまの空だけはいつも見ていた  
16 寄り道して落ち葉を浴びる
17 血で氷る戦地にアメイジング・グレイス   
18 咳をして旅立つ0哩の駅  
19 秋しぐれ 切られたる樟(くす)は 香、放ちおり  
20 過ぎていく秋に 始発のベルが鳴る
21 羽二重(はぶたえ)の白に愛され秋深む
22 栗の実や落ちて初めて痛さ知り 
23 父のない子にも来るやクリスマス 
24 浮世かな もてあそばれし 我が心
25 海渡り石焼 ビビンバ素朴かな 
26 動き出す寸前の町冬の道  
27 落日の紅葉に囲まれ瓦照る
28 地上には風が吹いてる初冬かな
29 朝露にぬれるすそにはくっつきぼ
30 あきのよるゆうゆうとまうぼくの雪 
31 友三人それぞれの恋冬の昼
32 想い出は死ぬまで暮れゆく連山に
33 さむざむとこころのなかの木の葉かな
34 秋の風やさしく溶けて愛となれ
35 死が降りしきる日々の貝をこじ開け
36 白髪の師と熱燗交わす夜
37 木枯らしのこころ海峡に沈めたる
38 たわわにて廃家の柿の熟すまま
39 旅先のネットカフェにてLove Mail 
40 天鵞絨(ビロード)や熟睡の午後である
41 焼き出され煙は冬となりにけり 
42 親ならぬ子の手をひきし冬の宵
43 赤々と 燃える暖炉よ 暖めて
44 クリスマス手羽先食べてうれしいな 
45 老夫婦の唯一の会話しらが取り
46 落ち葉踏みどこまで続く美術館
47 この秋は紅葉もなくて逝きにけり
48 こけた娘に併走の子ら天高く
49 大寒の母の怒りが心頭に
50 雲海の輝く波に浮かぶ富士
51 小春日和家にいるのがもったいない
52 古き母笑い皺には苦労皺
53 友を背いた空が明るい 
54 北風も足を抄えぬ地の絆
55 冬の海芙美子の門司を黙々と
56 大屋根を 鋭角にして鰯曇
57 日は暮れて山が装う旅にあり 
58 縮緬(ちりめん)の半襟といふ冬ぬくし
もとお
諾斎
ミルク
又太郎
ひろし
暮淡
虎血
香華
風魔
我洲
瀬井
水仙
桔梗
天命
ゴン


賢二
乱葉
盲蛙
さとこ
もとお
諾斎
ミルク
又太郎
ひろし
暮淡
虎血
香華
風魔
我洲
瀬井
天命
ゴン


賢二
乱葉
盲蛙
さとこ
もとお
諾斎
ミルク
又太郎
ひろし
暮淡
虎血
香華
我洲
瀬井
天命
ゴン


賢二
乱葉
盲蛙
さとこ



     第四十六回グランパ十一月句会結果は今暫くお待ちください。
 

第四十五回グランパ句会 二〇〇三年十月六日(月)
 太黒字は特選です                             作者

 香賢乱   1 ふるさとの山に叱られ秋彼岸      もとお

    優   2 秋日和、昨日・今日・奈良・明後日   もとお

      マ   3 とぼとぼと秋を歩けば杉木立      もとお

          4 秋の昼仕事なくなりとぼとぼと      マリン

      も   5 ときめいて女(ひと)と出会った秋の昼 マリン

      み   6 ゆかり無くゆかり有りたし秋の路    マリン

     虎又  7 日めくりも残り少なし茄子美味し     子房

        8 猫夫婦夜長に寄り添いいまを満つ    子房

          9 肌寒い抱きしめあいたいキスしたい   子房

      華  10 想い出がさらに追い撃つ秋の道     風詩

      楽  11 憎しみは心の闇か女郎花         風詩

         12 待ち人を占うてみる御籤かな       風詩

         13 ぽちぽちと歩く肥満や秋の汗       又太郎

       14 うつの風邪の苦しみに意味あるか    又太郎

 我優結暮さ 15 秋の風おりょおりょおりょとけつまづく  又太郎

      も  16 ボール追う汗の背中と赤とんぼ     香華

      み  17 虫の音とともに飲み酒ねつけぬ夜   香華 

   ひ虎又  18 ひとり寝の想い照らされ十三夜     香華  

        19 彼岸花我らは殺人者である       結

         20 影走り去り又還るざくろ割れ       結

   ひ乱  21 赤い秋風がわたしの影を伸ばす    結

    マ又   22 秋の夕畑耕す母の汗          我洲  

    優結  23 コスモスに風呂の中のよう、うずもれる 我洲

         24 髪のセット姿見してる白露かな      我洲

  藍みせ  25 乱世なり流血と共に秋は逝く      虎血
   香楽  26 秋天に命と死を乗せ雲流る       虎血

    せ  27 秋の暮れ見とれる我は命かけ     虎血

         28 朝起きて急に天の高くなる        楽竿

         29 君が手の石榴の色のなまめかさ     楽竿

      乱  30 やや寒し灯火のいろ人恋しくて       楽竿 

我藍賢みせ31 言葉にし誤解されたと思う秋       ひろし

    結賢  32 9時さして止まる時計や秋の夜     ひろし

         33 秋のよに私の愛は静かです       ひろし

         34 韮の花人住む家の矩形なり      さとこ

     ひ  35 由緒正しき寝顔ありけり十三夜     さとこ

     虎  36 栗名月舌に転がす乳首かな       さとこ

     我  37 早く来い車道を渡るきりぎりす      乱葉

        38 恋の秋はねうちふりてタテハ蝶      乱葉

        39 裏銀の秋空に映ゆ雄の蝶         乱葉

     又  40 旧暦の重陽こそと月待てり        盲蛙

     さ  41 塩辛も麦藁もみな茜色           盲蛙

        42 かわらびこ夢ゆるゆると残暑かな    盲蛙

        43 茹栗の季節なりぬ母の声         暮淡

   賢楽マ  44 晴天にはちきれむかな秋の茄子   暮淡

    我も  45 花嫁の父を思ってそばの花       暮淡

        46 杉林どこまで高くなるのだろう      夏日

        47 林間にさしこむ秋の光かな        夏日

 優暮さ  48 杉林輝く秋に黙っている          ごん

         51 深く吸い長く息吐き秋の味       ごん

    も  52 爽やかに日影伸びたりひるさがり   桔梗

    楽暮  53 彼岸花線香の香のどこからか     桔梗

    結虎  54 淋しみをこらえて待てば曼珠沙華   天明

         55 いらつくと声まで上る時雨かな     天明

        56 雀らに人気サザンの恋の唄       天明

    香  57 秋の空いまは大地か五十ざか    みつよ

     藍  58 秋の夜にこころざむしひとり住     みつよ

        59 旧家から響きわたるよ秋の声      藍

  虎暮せ又  60 澄み渡り五感をくすぐる秋の風    藍

        61 愛情と嵐を運ぶ渡り鳥           藍

   ひ優乱  62 雑踏の一人となりし秋の暮      賢二

        63 レモンティはビルの谷間の秋の空    賢二

     乱  64 数珠玉の時流れたる御笠川       賢二   


第四十四回グランパ句会 二〇〇三年九月八日(月)陰暦葉月十二日
          選句のみ 山→山上武雄(西日本新聞記者)香→香華 元→元義 

 E俄  天母香又子 1 別れの日庭に未練の法師蝉   もとお 
    
              2 蝉の声いつ止んだのか長月よ        子房

 F香子    ひ乱山 3
栗落ちてひろう人なきふるさとや 又太郎

       さ乱藍子  4 汽車の旅眼底に海を眠らせて      野捨次郎

           又  5 冷めた目で三日月眺め彼岸入り       ゴン     

          元賢  6 後もどり出来れば八月抱きしめる      さとこ

           又  7 秋風や蜜をすいすい黒揚羽         我洲

 D元結       乱 8 
水のあることのやさしさ稲田かな ひろし

          元俄  9 難聴の男はっしと蚊をつぶす          結

          蛙香 10 酔芙蓉誰を想いて色をさす          ムーミン

            天 11 夕暮れに色香濃くする酔芙蓉     ムーミンパパ

  天母          12 盆踊り歳あらわにす裾捌き      ムーミンママ

  も          さ 13 終い湯に雷の音遠くです           天明母

             俄 14 父怒る子を持つ親のさわやかに        天明

               15 酔芙蓉移ろう女の色香かな              藍  
    
           天又  16 心停止残暑厳しく虫の声               虎血

            乱 17 枯竹にちょいと休めり赤蜻蛉             暮淡

            も 18 明日なきと不安つのらす赤き星            楽竿

            虎 19 微笑んでテロルの風は吹き抜ける         風詩

 E賢蛙      結楽 20 
ゆるやかに回る時計や夏がゆく   ひろし   

               21 かなへびの尻尾切れたる夏無残         風詩

  虎         子 22 好き好きと焦がれる蝉や空たかし         乱葉

              23 冷房の駆動音だけの昼寝かな            子房

            ひ 24 空蝉の去年の網戸に残りおり         野捨次郎

           天母 25 簾越し日差しは秋になりにけり        ムーパパ

             結 26 入浴をいやがって白い秋風            天明

                27  生きてます生きてます今朝も稲の汗      盲蛙 

            蛙俄 28 目覚ましの日の光にも秋の色           乱葉

  乱            29 石仏の輝きて在り露の秋               賢二

              ひ 30 初対面恋の予感や秋の雨             もとお

          香マリン 31 遠距離の君想いつつ秋は来る            虎血  

              山 32 竿まげて釣りし魚は他人さま          又太郎

  藍          天 33 降りしきる雨にあたれど蝶は舞い       ムーミン

             山 34 夕日さすススキ野原に母国知る            藍

  山            35 場違いぞ葉月の空へ入道雲            楽竿

  E 天母天子ひ暮山 36
仏前にまあるい背中並び居り  ムーミンママ

  又          マ 37 おんぶしても届かぬ子どもぶどう狩り       我洲

  D天     香虎藍 38
月と星今ひとたびの逢瀬にて        盲

             も 39 遠賀川両岸すべて花野かな               賢二

           楽元 40 蛾の双眼にみつめられる友の墓            結

           賢結 41 もぎたてのキュウリを食し水の星           暮淡

               42 といえど九月の匂いもつれたり            さとこ

               43 傷だらけの少年唄う朝の窓               ゴン

 マリン       虎藍 44 悲しむな人の別れも出会いかな          又太郎

             又 45 母猫の眸優しや芙蓉咲く                 もとお

             俄 46 夏バテも酒飲むときにゃ何処へやら         子房

            も蛙 47 紫蘇しぼり庭の暑さを飲みほして        野捨次郎

 Dさ   暮賢楽 48
 彼岸花一字書いたら愚痴になり             ゴン

       マリン 49 ゆらゆらり星祭りまで生き延びて               さとこ

            50 さわやかに彼女がほしい、いと感じる             我洲

            51 ゆき過ぎる夏の残せし友一人                 ひろし

         さ元 52 星飛ぶやなまこら群れて懐妊す                 結

            53 鈴虫の眠れぬ夜にささやきて               ムーミン

  暮     天母 54 芋ふかし里のなじみを思い出し           ムーミンパパ

  ひ楽        55 ひまわりの黄色き花に嫉妬して           ムーミンママ

          さ 56 月上るジージージーとラジオかな                天明

          暮 57 君想う紅葉のように色変えて                    藍

          結 58 革命のナイフ立てよう夏は夜                  虎血

          賢 59 ため息やサラダの中に夏はあり                暮淡

            60 草刈の後むせかえる暑さかな                  楽竿

   暮マリン藍楽 61 人であり人でありたき彼岸かな                風詩

            62 樹下より青空を見てセミの逝く                  乱葉

            63 天拝の里山眺め湯葉を喰う                   盲蛙

          蛙 64 コスモスの紅一輪を占いに                  賢二

            65 皿倉で友と歩いた秋の山                   マリン

          も 66 仕事とはこんなにきつい残暑の日               マリン


                 67 深緑の山と言えども暑そうだ                          マリン


 

第四十三回グランパ句会 二〇〇三年八月十八日(月)陰暦文月二十日

                    二十二人投句 十九人選句
  
特選                             作者       
       ム  1 雲流れ青い美空のはじまりだ        子房
       又  2 空き店舗黒崎の夏は過ぎ行きぬ        もとお
       さ  3 せみしぐれ夏が突然ふってきた        ひろし
          4 ひややかさビール飲み干す外泊よ       我洲
      我暮  5 泣き叫びものを投げるやとぶ蛍         天明
  風子も暮さD  6
見つけたる蝉のぬけ穴木の根っこ      母天
  
    虎  7 一生で一瞬鳴く蝉誇らしく         ゴン
  
   乱又  8 時とまる静けさの中夏の月          かすみ
  
       9 ひるさがりスイカ喰らいつつ汗を拭き     楽竿
  
   乱又 10 いつまでも猫背の猫の海光る         さとこ
      パ松 11 朝顔の鮮やかな紅君に似て          ムーミン
         12 夕立やあわてて走り雨戸閉め          パパ
         13 蒼き柿枝たゆらかせ実を放つ           ママ
  
    乱 14 山峰の朝焼けに立ち白き息            暮淡
  
    マ 15 子をなくし夏草の原のまん中          結
     ま結又 16 夏の雨ふられふられて死を想う         虎血
       賢 17 甌穴(おうけつ)に潮がなるなり斑島(まだらじま)盲蛙
      子楽 18 鬼やんまめくらめっぽう商店街          乱葉
         19 誘われて昔を偲ぶ句の世界           朝子
         20 泊るべしひとの家には夏休み          我洲
      ま風 21 赤とんぼ人を想って損をして          かすみ
      ム子 22 腹太の女居るいる戦火の地           ママ
       我 23 雨降れば咳の止まらぬ冷夏かな         虎血
      乱暮 24 新しいヘルパーさんと夏の昼          もとお
      ひ蛙 25 散歩道蝉時雨蝉時雨かな            母天
       虎 26 屍の仰向けになる秋の蝉            賢二
パム 暮松ま蛙G 27 低く飛ぶアゲハのさきに赤子の眼       子房
       結 28 わたしには無縁の恋よ朝の蝉          天明
      パ結 29 ライオンのたてがみみたいダリア咲く    ムーミン
子藍虎 我風  G30 天の川二千億個に願いかけ          暮淡
       賢 31 こすもすは咲き続き孕(はら)まぬ夏      盲蛙
  
    賢 32 ゆれてます本当に本当にゆれてます     ひろし
       結 33 日は夏だ体全身叫び鳴く            ゴン
     マも我 34 なが雨や里の稲穂の気にかかる        パパ
         35 雨寒や申し訳に鳴く午後の蝉         乱葉
         36 抱く女抱かれる女おどり花            結
         37 ナツの日の縁の熱さに驚かされ         楽竿
      風ひ 38 冷んやりと風に人の香ここちよく        ゴン
         39 古里の台風知らせる木槿かな          パパ
      虎又 40 先の事ばかり考え蝉の今            かすみ
  
   賢蛙 41 白萩の揺れて木椅子の歪みかな        さとこ
       結 42 世の中がひっくり返る夏日かな         虎血
  
   パさ 43 新しき蒼きパソコン輝きて         ムーミン
       蛙 44 こうもりを逢瀬の橋からよぶ女         結
       藍 45 花火見の音をおいかけはじけ散る       暮淡
       乱 46 存(ながら)える去年(こぞ)の思いやとんぼ飛ぶ  盲蛙      
      子ま 47 我が前をとんぼが道の案内す          ひろし
  
    松 48 音無くした父の耳にも蝉時雨         ママ
       さ 49 朝顔はバイオレットのものおもい        天明
         50 裸なれ冷えたタオルで頭よし         我洲
       又 51 六人がテニスの後の西瓜かな         もとお
       ま 52 風鈴の音をちらりんと見る彼女         子房
     藍ひ蛙 53 ふる里の祇園太鼓のやさしかり         乱葉
         54 台風の山押しつぶす重い雲          楽竿
  
   楽虎 55 帰る人行く人も在り夏の駅          賢二
         56 愛咬をなぞればアールグレイの香      さとこ
       藍 57 一輪の薄紫残りし花木槿           賢二
       藍 58 もえつきる大輪の花夏の夜に        ミヨ
  
      59 精神科通うすいか道誰かの目        マリン
  
    楽 60 日傘さす祖母の姿の麗しき          藍
       も 61 夏風に飛ばす海岸なびく髪        マリン
       松 62 夕立に光を求め天仰ぐ            藍
       ム 63 夏の海キラキラ光るダイヤ波        ミヨ
      楽マ 64 朝一番蝉時雨のシャワー浴び         藍
         65 パチンコで大当たり外は梅雨        マリン
       ム 66 カキ氷ときめく胸に快い           ミヨ


マ→ムーミンママさん  ま→マリンさん

第四十二回グランパ句会二〇〇三年七月十四日旧暦六月十五日
特選                       作者

   天ム 1 ここちよしほたる乱舞に闇しずか      楽竿
       2 テポドンも爆音もなしシュールかな     もとお
    暮ゴ 3 夏痩せにパステルカラーのゼリー食べ    藍
   天みマパ 4 紫陽花や初恋色に頬染めて     ムーミン
     我 5 スイカ畑雨にたたかれ実りなし       ムーパ
     暮 6 台風一過倒れし棚のいとおかし     ムーマ
     暮 7 新緑がパセリとなって追うてくる      ほたる
     も 8 コーヒーの胸に沁みいる梅雨豊か    天明
   賢ムパ 9 かなしいねなみだあくびに夏の影      ゴン
風乱暮 結ゴ 10 少年の走る早さや夏来る  ひろし
       11 指すゆびに梅雨走り来る別れかな     結
       12 七夕に雨降り続く無情かな       虎血
       13 梅雨空に伸びたる竹のあわれなる    風詩
    俊も 14 出迎えは玄関先の蛙かな        暮淡
    マす 15 灯に蛾ひとりの夕餉外は雨        乱葉
     暮 16 夕立や乱れ打ち響く鼓の祭り      賢二
     俊 17 落雷にかさをとじたし急ぎたし        我洲
  み賢乱 18 ねむの花うすいまぶたの眠りかな       さとこ
    賢 19 振り絞る勇気でトマトは赤くなる       剛
       20 眼差しで屍の山夏の暮れ         もとお
      21 ひとの声むら蛍たちとびたてり         楽竿
     さ 22 夏の空駅降りてよりのぞき見る        我洲
       23 キュウイ棚二人で担ぎ建て直す      ムーミン
    す 24 生も死も真夏の夜の夢万華鏡        藍
    風乱 25 走り梅雨垣根の緑したたりて        ムーパ
     結 26 入梅や長生きぼくろに手を合わせ      ほたる
      27 恋紫陽花こんなわたしですみません      天明
   風パ 28 色香とて品よくまとめ病みし人        ムーマ
      29 ばら散って病気が妙におかしくて        ゴン
    みさ 30 きりん眠るあるいは燃える麦熟れて        結
     ゴ 31 七夕にうまれし我よ幸せに          ひろし
    乱 32 ががんぼの足をとられてよろけたる        風詩
ゴ     33 七夕や君を想いて床につく          虎血
     ひ 34 炒飯と冷麺と食べ別れ云う          乱葉
   風我 35 おさなごの砂塗れたる素足かな         賢二
    さ乱 36 梅雨を蹴る車くるまの都会かな         暮淡
     結 37 西日なる破壊兵器に手を上げる         剛
     ひ 38 朝蝉が独り住まいの庭に鳴く         もとお
       39 ホルンの音涙の多き梅雨かな         暮淡
     マ 40 人の世に背を向けたる裸かな          賢二
       41 ひと気なき商店街も七夕さん          乱葉
      42 梅雨空に顔出す月や煌々と          虎血
   俊我も 43 いくつもの自分殺して夏の夜           ひろし
    ひ 44 目薬のこぼれて魚になりました           さとこ
       45 戦いの予感苦しき稲光            風詩
    天風 46 梅雨晴れれば海うす青色の風の唄        結
    み我 47 恋しても思い届かぬ夏至の夕          天明
   結パ 48 シャワー浴び気持ちよかよか木々騒ぐ      ムーマ
      49 木の葉髪目玉親父が来ろうか          ゴン 
    ひも 50 紫陽花や緑深まる雨ののち           ほたる 
    ム俊 51 初恋は甘くはじけたラムネ味            藍 
    マム 52 梅雨なれど雨待ちわびて空を見る        ムーパ 
      53 蛍狩り浴衣の君はいろほのか           楽竿
マパ   す 54 赤紫蘇の菓子輝きてワイン色          ムーミン
      55 すいか割り人の頭と間違える           我洲
     さ 56 真っ白な鯵の目玉を継承す            剛
   す賢ゴ 57 グーばかり出すおとうとよ送り梅雨          さとこ
       新人  我→我洲さん 天→天命 
              選句のみ 蜜柑さん


第41回六月グランパ句会(2003年6月2日)月曜日
               六月の異名:風待月・水月・松風月・林鐘・長夏・陽氷・鳴神月
   選んだ人                    作者
  結ひ    1 六月やオレ クウ サカナ       もとお
 もゴムD  2 風起きて麦の穂急に美しく       ひろし
        3 句会とは何とも知らず迎え入れ    ムーミン
        4 初句会とまどいだけが先走り     ムーミンパパパ
  @暮パ   5 とけ込みて終われば安堵初句会    ムーミンママ
    パ   6 初句会席題あるかと緊張し      ムーミン
        7 百舌鳥高く句会の宴に目もくれず    もとお
 藤剛暮D  8 かりこりときゅうりを食す一人膳    盲蛙    
     @  9 梅雨入りに胸騒がしく石を投ぐ     虎血
   ム    10 あじさいのつぼむ山の湯色夢想    節    
風節賢ゴ    11 亡きひとの住みにし家に蝶の来る    乱葉    
        12 戦いの際手の汗が拭えずに      剛      
   虎    13 おかめインコ肩にとまりて天下告げ   @nkou
        14 ダービーという名の夢が幕を閉じ    暮淡
        15 ダービーの馬主とともに夢は消え   暮
        16 競馬界ここも主役は外国人       暮
  ひ    17 薔薇の字と女心は複雑で       藍  
  乱も    18 夕若葉失われゆくもの多数       結
       19  見つめ合うひとみ花火の散るごとく  すいせん
  @乱    20 どことなくうなじの汗のにおいかな   ゴ ン
  ム節    21 夕暮れのアゼ道走るホタル狩り     ムパ
 藤賢蛙    22 五月雨の音さ迷いて夢の中       虎
  剛さ    23 六月や不信の朝がやってきた     も
マ風もD   24 夏風に揺れしカーテン膝枕      パ     
ゴ麻暮D   25 ぐっすりと眠ったあとのスイトピー    ひ  
  ぱ麻    26 心音の乱れ聞きつつ祈る朝      マ 
賢す剛@風F  27 梅ジャムを煮詰め前世を悔ゆるかな   さとこ
 蛙節    28 葬送の列を歪めて揚羽蝶        剛
  ひ    29 若緑これみよがしに輝けり       乱
   乱    30 若竹の風にゆれたる合馬かな      節
 ム暮    31  やりとげし組み体操の涙汗       マ
蛙節賢剛マ藤G32 麦の波風吹くままに柔らかく      ひ 
 マゴ    33 青嵐過ぎて鋭き新月や         乱
パマす結    34 水色のお湯に見とれし湯船かな     ム  
   蛙    35 五月闇幼き顔の君おもう        虎
  虎さ    36 逡巡を五月の空に笑われる       剛
        37 本能寺の歴史学びて梅雨近し      @    
        38 くりかえしくりかえし死よ青葉風     結 
  虎さ    39 雷鳴に地球の息吹体感す       藍    
        40 惰気怯気ちいさくたたむ若葉風     さ
        41 カッコウの鳴くや夜ふけの大時計     す
   結    42 五月晴飛行機雲が呼んでいる     ゴ
  もさ    43 船窓に光びっしり鯖割かれ       結     
 節麻風    44 風運ぶ土の香りに夏覚ゆ       藍       
   暮    45 夏の恋こわれてもなおあこがれて   ゴ
       46 梅は実にあしゆび風にそよがせる    さ  
 結賢    47 その蠅をたたかないでといったって   す    
  す    48 旧街道行くも戻るもさみだるる     賢二
      す 49 いざこざも少しだけ有り苔の花     賢
ムパマす乱虎H 50 五月雨や連山すべて消えて行き    賢


 



     グランパ皐月句会(5月12日)
               投句十七人 選句20人

   特選    並選                       作者    

    盲マム結乱さ虎   1
濃紺は輝いており春の葬        剛

  ひ      ふゴ   2 爽やかな風とともにや活きる初夏    子房

          子   3 指くわえ見ているだけの我が人生    ムーミン
 
             4 春霞生きてくことの難しさ        ムーパパ

        パム剛   5 人の世になぜに咲くのか君子蘭      ムーママ 

         ふも  6 いつの日か白竜になれこいのぼり     やする

             7 空遠く風なびゆけり夏びかり       ゴン

  子        か  8 溢れ咲くつつじに向けて拍手する     すいせん

         ひさ   9 戦争の春大胆にキッスしよう       結

         風藍み 10 春一日何にもせずにただ二人       ひろし

  
        か 11 夜桜の人恋しやと雨に散る        ほたる

             12 望月も欠けていくほど春の雨       盲蛙

           剛 13 明日へと続く命やこいのぼり       虎血

         ム風か 14 気が付けば回り道して沈丁花       乱葉

             15 おくれ毛のふるえ微かに若葉風      賢二

         乱賢風 16 母の日に水光おり金魚鉢         暮淡

           パ 17 よくこうも生きてきたなと春に礼      ゴン

          さ虎 18 わが目には若葉むなしく映るなり     ムーミン

          マか 19 桜散るそこからはじまる一年か      子房

  
       ふ 20 春の風いつもあやまちする時よ      ゴン

  乱暮       賢子 21 若き日の夫想うて新茶かな        すいせん

  
   盲み乱藍もひ 22 春雨に待つ身の女は刃研ぐ        剛

           藍 23 春蘭よ藪に咲けるも蘭は蘭        ムーママ

           も 24 ひまわりを待つわれひとり咳続く      虎血

             25 葬送の歌新樹立つ軍学校         結

           マ 26 珊瑚婚夢と消えにし祝酒         ムーパパ

  
さ虎      結賢 27 桜散る母の乳房をなでている       ほたる

         パも暮 28 大輪の重たさに耐え白牡丹        賢二

   
         29 あぶな絵の虫食いなぞる半夏生      さとこ

   
       ゴ 30 わが部屋の中に五月の風を入る      ひろし
  
   
       パみ 31 楠の香に心さわぎぬ風の夜        乱葉

   
       藍 32 天を突く霧を破りて杉木立         節

             33 花散らす雨の冷たき重ね着る        盲蛙

             34 霧晴れて山は連なり青葉燃ゆ        節

           結 35 ジャスミンの蕾ふくらみ在りを知る       ムーママ

        子ゴひ  36 つややかにうぐいす鳴くや手をあわす     すいせん

           虎 37 終焉の雨の谷間を鳴きわたる        ほたる

   
       風 38 湯煙の岩に忘れし都草           節

           乱 39 ビールのむ日暮れ若葉の高木かな      結

         ひ結暮 40 心労の妻のいびきに安堵する        ムーパパ

   
         41 いちめんのひまわり笑う青き空        虎血 

  
剛マパ     盲虎 42 春泥やはかなき夢の繰り返し        ムーミン

          盲賢 43 饒舌に蜜の溢るる朧月           剛

    
    ムマふ 44 酒と書きなみだと読むか春のよい      子房

    
     剛子 45 ポケットに古きメモあり夏来たる       賢二

           暮 46 一蝶が屋根を越えゆく春日宮        乱葉

             47 菖蒲湯や湯気は流れて心地よく       暮淡

             48 鳶色になまえ呼ばれて立ち止まる      さとこ

           ゴ 49 桜散り空に舞うのはこいのぼり        やする

          ひみ 50 ゆとりなき心を春の望月洗う         盲
   
          さ暮 51 五月なる季節を風に見つけたり        ひろし

         剛藍結 52 過ちを繰りかえそうよ若葉風         さとこ

             53 雨あがる雲間に見ゆるテレビ塔        暮淡

           さ 54 雨上がり躑躅の紅が匂い立つ         藍

           ゴ 55 頬寄せて抱きしめたくなるチューリップ     藍

           暮 56 日が暮れてあな懐かしき蛙声         藍

             57 午前0時夢から覚めぬ猫の恋         藍


  

                                      6月1日訂正追加しました。 

    四月句会報 4月8日(月)投句21人 選句17人
      四月の異名  卯花月・乾月・純陽・麦秋・首夏・清和月・乏月・余月・維夏など

 選んだひと(特選2点)                      作ったひと

           1  雛香の次はわくわくさくら咲く      やする

ム          2  桜咲く我が家の殿はいつ咲くの    ひでのしん

           3  散り初めの桜焼き付け車椅子     もとお

           4  今咲くぞ桜の枝が赤くなり       楽竿

結さ賢       5  冬一つ置き忘れたる小ねむの木   ひろし

風敏ひゴ     6  ひとときの心なごめり桜草        ムーミン
 
           7  記念日に恩師の笑顔うれしくて    ムーミンパパ

パ         8  初デート水面の月にみとれたり    ムーミンママ

          9  この街の春の空にも星は出て      ほたる

や剛     10  春雨は土に染みいりいのち咲く     藍

さ蛙       11  米洗うははの御背中春小町       ゴン

          12  春がきてさよなら残し彼女去る     子房

乱賢       13  巣繕う二羽の燕や遅き昼        盲蛙

          14  春時雨ひらひらと朝刊配り来る     結

もゴ子      15  充分が分からぬままに桜散る      暮淡

          16  春の風沢山の死の溜息か        虎血

蛙楽       17  乙女らの声煌きて花吹雪        風詩

          18  反戦の祈りの向こう花霞         さとこ

敏虎       19  イルージョン桜も恋もいさかいも    乱葉

敏賢       20  春暁や青信号が揺れている      剛

          21  花曇り砂漠に風の吹き荒れる      賢二

          22  本当の桜咲くのはいつのこと      やする

パ暮       23  来年は春の夜空があるのかな     もとお

や子       24  あまい宵ニィアゴニィアゴと猫のなく   楽竿

剛ゴ子    25  春ぬくくそよそよ笑みのこぼれたり    ひろし

パマ楽      26  俳句詠む夢は遙かに春の雲       ムーミン

暮       27  寒椿あざやかにして母の川        ほたる

         28  桜草見るたびごとに花が増え       ムーパパ

虎         29 うたかたのスミレ香れば恋の夕      藍

         30  焼き鳥の串のごとくにまっすぐに      ゴン

や         31  陰干しに二十歳の晴れ着まぶしけり   ムーママ

ゴ剛        32  春の雪悔いはなきやと問うて消ゆ      子房

暮         33  朔(ついたち)に湯船を飾る桜かな      盲蛙

マ敏蛙     34  死ぬという目の透きとおる木の芽雨      結

          35  彼にとりメジャーのアーチ桜かな       暮淡

          36  戦地にも太陽昇る春いずこ          虎血

楽賢       38   はやり風邪木曜の午後ひとり臥す     乱葉

ひ         39  戸惑いの色を残して桜散る           剛

          40  思い出も手に懐かしき桜貝          風詩

ム虎        41  陽だまりの匂いすみれや軍機音        結
  
や         42  電線もかすんで見える春の空          楽竿

乱         43  我一人残して春となりにけり           ひろし

パマ      44  生きるすべ紡ぎ出しつ日だまりに        ムーミン

も         45  この街ややるせない春の灯しかな       ほたる

マ         46  妻の髪ながめるたびに白が増し        ムーパパ

剛ム結さ     47  何時迄もすみれのように傍にいる       藍

         48  啓蟄やこの老木に花はなし          ムーママ

虎ひゴ      49  買い占めようあなたの好きなかすみ草    子房

風         50  春灯や波紋に揺れて水溜まり         賢二

子         51  時とまるそんな気分の春さんよ         ゴン

          52  若芽吹き鳴声通る法吉鳥(鶯の古称)    盲蛙

          53  アラブにはいつ咲くのやら桜花        暮淡

ムマパ剛乱   54  春来たる明日の命今日の死や        虎血

ム蛙結乱    55  耳たぶの薄くつめたく花万朶         さとこ

          56 夜半の雨沈丁花の香のかすかなり     乱葉

さ         57  霾や陵辱されし白いシャツ          剛

          58  風光る机の隅に日記帳            賢二

楽         59  殊更に驚くこともなし春の夜         もとお

虎結        60  花祭り反戦の旗躊躇わず          さとこ

敏や蛙もひ  61 胸の中ちょっと疲れて春の宵         賢二


  【目白→ムーミン蝋梅→ムーミンパパ(略ムーパパ→パ)櫻→ムーミンママ(マ)】                       
  ★お詫び・・・字が揃いません。ちょっとずれて・・・私の背骨が曲がっているのかな?
  ★37は欠番です
     


 三八回弥生句会報    三月三日(月)陰暦如月一日投句20人
   選句した人    特選は2点です。           作った人  

    風子   1 鎮座して小さな客待つ内裏雛      楽竿 

          2 キラキラと川面の揺れし小正月     ひろし

   や 乱剛   3 細胞の脱げ変わりをり春兆す       盲蛙 

            4 感に堪え今ぞと出でる蕗の薹      蝋梅

      結ひ   5 ザボン食べ普段の自分取り戻す     目白
 
            6 真っ白な欠伸の春よ夕暮れよ      さとこ 
  
            7 むらさきのにおいほのかにすみれくさ    櫻

            8 小鳥たち春の音色にききほれる      ゴン
 
     や蝋    9 遠賀川菜の花たちが笑ってる      ゴンパパ

       剛   10 やぶ芽ふくねらいすまして指鉄砲       結

     子もフ   11 春の雪旅立つ前の躊躇かな        藍

 ひ子剛ゴ藍風櫻 12 見つめ合う喜び知らぬ雛人形      虎血

   結賢ひさ   13 さよならの3月空が溶けていく         剛

            14 この春は五五歳の節目なり         暮淡

 楽藍さフ盲    15 透明に生きたいと飲む寒の酒        子房

            16 アンテナに止まる烏の背の寒さ        乱葉

       盲    17 飯蛸の口面白き宴かな             風詩
 
     結ひさ   18 眠られぬ時空の歪みや池袋        もとお

     も剛虎   19 狼藉の限りを尽くす蜂の春         賢二

     や虎フ   20 乙女らの胸尖らせて春の充つ       風詩

            21 注意散漫な水仙の花たち           剛

   さ      22 戦地にて走る母親春の塵          虎血

     暮     23 出てこいと風が笑うよつくしの子       ゴン

           24 剪定を終えし垣根で目白鳴く         蝋梅

  も        25 冬空の雲を支えるものは何       ひろし

  賢 乱      26 畳廊下奥に雛飾り凛として          楽竿 

            27 飛行機の飛び交う街や二月尽       もとお

    風虎     28 鶯 初音聞かんと雨に濡れ         盲蛙
   
     楽      29 来年は恋する自分が居るのかな     目白

 風フ蝋櫻    30 干柿に見え隠れ居る母と祖母         藍

   目       31 マイカーや菜の花香る遠賀川     ゴンパパ 

           32 屋根も枝も電線も鳥花衣            結 

 暮 賢や藍   33 仔猫がね春の日だまりすやすやと       ゴン

    櫻暮フ   34 病むせがれ寝顔見守りはや夜明け    蝋梅

   ゴ暮     35 春の空何か始めてみたくなり        ひろし

     や     36 雛さんも二十歳の祝い花開き        盲蛙

 虎 目ひ楽    37 悲しみは饒舌なりし春の雨         賢二

      風    38 何時からか飾るところなく雛人形      楽竿 
 
     蝋盲   39 髪切りて年は隠せず小糠雨            櫻

 櫻蝋ゴも聰   40 今ここに音をかなでる雨水かな        目白 

           41 春炬燵直すに直せぬ過ぎし日々         藍 

           42 春の雪くっきり浮かぶたんぼ道        暮淡

   賢楽剛   43 やけに明るくて花粉まみれの脳          結

      乱    44 恋の海溺れるわれや春の月          虎血 

      乱    45 春風をひきさき昇り鳴くひばり         暮淡

      盲    46 ケインズの碑名を刻む春の道           剛 

            47 如月の桜木の香の華やぎぬ         乱葉

            48 戦争は天敵春の大きな目            さとこ

            49 春猫の声騒がしき夕間暮れ           風詩

    も楽賢    50 氷雨打つ電線に鳩うずくまり          乱葉 

  賢ゴ子暮    51 春の雨わたくしだけがずっとここ        結

  結盲目櫻    52 藍色のたおやかな風男を孕む        さとこ

            53 蕗の薹甘くて苦い春のあて           藍

            54 東京は寒きといえど春の雨         もとお

   ゴ 藍     55 ベールに包まれしものあり春の山      賢二 

      子    56 雑草にごめんなさいと新芽つむ        ほたる

             57 水仙や甘き香りに春を呼ぶ         ほたる
 
      藍    58 春光や赤青黄の万華鏡             ほたる
  


 
    2月句会(第37回)点描  
        2月17日(月)投句20人当日参加11人選句20人

    小春日や枠をはめずに今日を生き        目白  ☆☆*****

    ねこやなぎこころなしかのあたたかさ       風詩  ☆☆☆

     寒ゆるむ畳廊下の御足かな            結   ☆☆**

    満月の咎めるような寒さかな            乱葉  ☆☆**

    寒明けに空いっぱいの気持ちよさ         ひろし ☆***

    寒椿ゆめなら残れ君を恋う             さくら  *****

    春寒や影を映して砂時計               賢二  ☆**

    北風の中に子どもいないと老婆言う        楽竿   ☆**
  
    抱きしめて桜のもとで眠らせて           ゴン   ****

    清白(すずしろ)を洗う手紅く冴え返る       盲蛙   ☆*

    ピアノ売り思い出きえる春の夕           蝋梅   ***
 
    雛さまを飾るときだけ女の子             やする  ***

    雲流れ戦火知らずや春日和             虎血   ***

    薄幸のきさらぎの月折りたたむ           さとこ   ***

    春の街少女の顔や紅の玉              ほたる  **
    
    柊のように生きてはいけなくて            剛    **

    北風と友にはなれぬ春よ来い            暮淡   ** 

    梅の香に若返りの効鎮国寺             もとお   **

    ポカポカと小春日和に何思う             ゴン父  *
  
    玄関に勢揃いしたおひなさま             ひでのしん

                    

     

    1月句会(第36回)点描  1月20日(月)15人投句11人参加

    なつかしいよろこびたちを春という        ゴン

    湯に浸す乳房寒のかなしみに          結
 
    嘘つきといわれ輝く春の壺            さとこ

    外套の内外にあり恋心               剛
 
    冬の空たしかなものはもなし           ひろし

    年重ね“初”もなんだか色あせて        やする

    湯煙が雪をぱくつく大晦日            暮淡

    冬の雨一陽待ちつつ午睡かな          盲蛙

    淡雪に夢見る初子の唇か            もとお

    すれ違う君もみている冬の月          虎血

    姫のかおどこから見てもかわいいね      ひでのしん

    手のひらいっぱいの熱 寒の水         賢二

    菜の花の放つ黄色に満たされる         みかん

    西の空赤い初日に自己嫌悪           乱葉

    心根の右往左往や冬の月            風詩